JICA海外協力隊の世界日記

今日はキルギス日和

作業効率アップ!ブグエネ6年目の進化

私の所属する活動先、「ブグエネ」では地域資源を活用してナチュラル石鹸を作っています。

カモミールやカレンデュラといったハーブ、ヤギミルクやプロポリスなど主に地域で取れたものを材料として作っています。

石鹸は油と苛性ソーダという化学物質を反応させて作ります。

ブグエネでは苛性ソーダと数種類の油、ハーブやハチミツ、エッセンシャルオイルなどを混ぜ、きれいに洗浄したペットボトルに入れて攪拌し、とろみがでてきたところで型に流し入れて作っています。

ブグエネは今年で設立6年目。

設立当初、ブグエネの女性たちは上の写真のように石鹸のタネの入ったペットボトルを1時間ほど手で振って攪拌していました。

しかし、この作業はとても大変!ちょっとしたエクササイズです。

この作業をなんとか楽にできないものかと思った女性たちは、旦那や親戚に頼んで、下の写真のようなものを作ってもらいました。

天井から吊るした木箱にペットボトルを詰め、両サイドから2人の人間で左右に揺らします。

これによって2人で6本のペットボトルを攪拌することができます。

以前は基本1人1本のペットボトルを持って振っていたので、これで4人が別の作業をすることができるようになりました。

そして先日職場で作業していると、ひとりの女性の親戚から新しいマシンが届きました。

なんと、自動化です!

一度に最大で9本のペットボトルを人の手を使うことなく攪拌することができます。

そして時間も40分程度で済むようになりました。

私の知らないところでいつのまにオーダーしていたのかと、本当に驚きました。

「マラディエッツ!(素晴らしい)」

と褒めると、女性陣はしたり顔。

私は驚くと同時に、自分たち自身で考えオーダーしたことを、ボランティアとして大変嬉しく思いました。

ブグエネに入ったJICAボランティアは私で3人目。

ずっとボランティアを派遣してもらい続けるわけにはいきません。

ブグエネはそろそろ自立の時を迎えています。

衛生面や組織運営などまだまだ課題はたくさんありますが、今回のようにボランティアに頼らず自分たち自身で新しいアイデアを考え、業務改善につなげていくことを期待しています。

また、私自身もボランティアとしてそうした体制づくりを支援していきたいと思います。

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