JICA海外協力隊の世界日記

今日はキルギス日和

キルギスの伝統料理「ベシバルマック」

「日本の伝統料理は何ですか?」と外国人に聞かれたら、あなたはなんと答えますか?

寿司、天ぷら、刺身…。

いろいろな答えがあると思います。

ここキルギスで外国人である私が「キルギスの伝統料理は何ですか?」と尋ねたらほとんど全員が「ベシバルマック」と答えます。

「ベシバルマック」とは牛や馬、羊などの肉、その肉のだしのスープ、麺やごはん、たまねぎを混ぜて作った料理です。

お祝い事があったとき、お葬式のときなど大勢の人が集まったときに作ることが多いです。

まずは牛や馬、羊などを屠殺するところから始まります。

イスラム式の短いお祈りをささげて、男性陣が手際よく屠殺し、解体していきます。

解体した肉や内臓は女性陣がきれいに洗います。

それらを全部ひっくるめて大きな鍋で煮ます。

現在、キルギスで食事する際は、西洋式に机と椅子、フォークにスプーン、ナイフで食事をします。しかし、ベシバルマックのときは床に布団を引いて車座になり、昔ながらのスタイルで食べるのが一般的。

この「ベシバルマック」、日本人にはあまりにも肉っぽく食べ慣れない料理ですが、遊牧民であるキルギスの伝統が良く表れている料理だと思います。

見た目がよく似たキルギス人と日本人。

キルギスにはこんな言い伝えがあります。

「大昔、キルギス人と日本人は兄弟で、肉が好きな者はキルギス人となり、魚が好きな者は東にわたって日本人となった。」

皆さん、キルギスにお越しの際はぜひ、この「ベシバルマック」を食べてみてください!

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