2024/07/24 Wed
活動
カルテ XXⅧ 予防接種と健康診断
¿Hola, cómo estás? (こんにちは、お元気ですか?)
今日は、私の活動先で定期的に実施している、予防接種と健康診断の様子をご紹介します。
日本の学校では、身体測定、歯科検診、予防接種など児童の健康管理に関する取り組みが浸透していますが
ここBoliviaでは、予防接種や健康診断を定期的に行っている学校は少なく
殆どの学校には、日本でいうところの養護教諭の仕事を担う人材がいません。
私の活動先は、NGOですので、学校は私立であり、独自のシステムを持っているため
近隣の医療施設と連携し、3か月に1度の身体測定と健康診断、不定期で予防接種、隔月で歯科検診と治療を実施しています。
私も、母親学級が無い時は、これらの活動にも関わらせてもらっています。
主な仕事内容は、診察の介助と身体計測、子ども達の誘導などですが
その中で気を付けていることが2つ。
①プリパレ―ション(恐怖や不安を和らげるための説明と心の準備)
②看護師さんではなく、いつも遊んでくれる人としていること。
1枚目の写真は、注射が大嫌いで、泣いて動いてしまい、安全に打つことができない男の子に
注射器を使って、遊んでもらい、恐怖を和らげている様子です。
子どもだからと説明を疎かにせず、なぜ注射が必要なのか、これから何をするのか
しっかり説明したうえで、遊びを取り入れながら、こころの準備をしてもらっています。
これは、同僚達もすごく力を入れて取り組んでいます。
たかが、一瞬の"ちっくん"と思われる方もいるかもしれませんが…
注射が嫌い、緊張するから病院が嫌いという大人、少なくありませんよね???
なぜ、そうなっているのか。子どもの頃のトラウマの積み重ねであることも少なくありません。
できるだけストレスなく、これからの長い人生、子ども達が健康を守っていくための大切な取り組みだと思っています。
もう一つは、日頃から看護師さんや先生ではなく、一緒に遊んでくれるお姉さん(まだおばちゃんではないと言いたい…笑)
でいることです。常に好かれていたいという、個人的思惑もありますが
日頃から緊張しない相手でいることは、診療の補助に入る際も、子どもがリラックスしてくれるので、非常に役に立っています。
この重要で素敵な活動が、活動先を中心にどんどん広がっていきますように。
Hasta luego. (またね)
文責:小野衣美
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