JICA海外協力隊の世界日記

ボリビアのカルテ~看護師と助産師の南米生活~

カルテXV 新学期準備:学校保健編

¿Hola, cómo estás? (こんにちは、お元気ですか?)

日本はもうすぐ3学期が終わるという時期ですが、Boliviaでは新年度がスタートして、3週間程が経過したところです。

私の活動は、母親学級の運営/併設されている保育園・小学校での学校保健/語学クラスの3本柱で構成されています。

今回は学校保健に関する活動について長期休暇中の準備の様子をご紹介したいと思います。

写真1枚目は、昨年、カウンターパートと作成した登園・登校基準です。

配属前から基準は存在していたものの、スタッフ間でも周知がされていなかったり、基準の根拠が不明確な部分があったため、配属当初に見直しと周知を再度行いました。

情報量が多いので、文章ばかりになってしまったのが残念ですが…。

今年もこの基準で運営していくことが決まったので、ポスター等の準備をしています。

その他、定期的に実施している手洗い教室の準備や、去年一年過ごしてみて、結膜炎と尿路感染、口内炎の件数が驚くほど多かったので、それらの予防法や感染時の対策についての教室の準備も実施しています。

最後の写真は、週替わりで学校の門に掲示予定の保健・医療情報のポスターを作っているところです。

現在、作成終了しているシリーズは、「栄養」「肌のケア」「結膜炎」「正しい解熱鎮痛剤の使用方法」「口内炎」「しらみの対処」などです。

今後も校内で流行している疾患や市中感染の状況に合わせて、シリーズを増やしていく予定です♪

これは、学校での掲示だけでなく、PDFにして母親学級に参加してくれているお母さんたちにも共有しています。

テーマは、日々の勤務の中で必要だと思ったことを随時反映しています。

最近は、カウンターパートからも「このテーマで作ろう!」という提案ももらえるようになってきました。

草案は私が作成して、その後カウンターパートにスペイン語のチェックが入り、同時にボリビアで実施するにあたり現実的な方法か話し合いを行っています。

話し合いは、ボリビアで実施されている間違った方法や浸透していない知識を知るいい機会にもなっています。

「えみの帰国後もこの取り組みは、私が続ける!」という力強い宣言ももらっているので、残り9か月できるだけ多くの知識・技術を共有していきたいと思います。

Hasta luego. (またね)

文責:小野衣美

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