JICA海外協力隊の世界日記

ボリビアのカルテ~看護師と助産師の南米生活~

カルテXXV 全世界のママに癒しを

¿Hola, cómo estás? (こんにちは、お元気ですか?)

久しぶりの投稿になってしまいました。

ここ数ヶ月、私は「ママ達に癒しを」をテーマに活動を行っているのですが

今日は、その様子をご紹介させていただきたいと思います。

ママ達が子どもや家族を優先して、自分の体と心の声を聴くのをおろそかにしてしまうのは

日本やボリビアに限らず、世界中で起きている状況の一つですが…

ここボリビアでは、産後の体の回復や不調への対処に関する知識が浸透しておらず、

ケアをしなければ、半永久的に続いてしまうような不調さえも

顧みられていない状況が多々あります。

私が、母親学級でつたえているどのテーマも、お母さんと赤ちゃんの健康を守る上で、とても重要なのですが

この数ヶ月、「癒し」というテーマを中心に、特に力を入れているのが

「YOGA」「骨盤ケア」「マッサージ(特にタッピング)」です。

1枚目の写真は、産後から腰痛に悩まされているお母さんに、骨盤ケアを行っているところです。

2枚目の写真は、末梢の冷えと全身の疲労感に悩まされているお母さんに

フットケアをしているところです。この後、全身のマッサージもさせてもらいました。

おやつ教室や出産準備教室など集団を対象にしたクラスは、午前中に行うことが多いので

午後、残ってくれたお母さんが少数の時は、それぞれの不調や要望に応じて

音楽をかけながら、クリームやオイルを使ったマッサージをしつつ

日頃の悩みを聞いたり、世間話をして、お母さん達にとっての癒しの時間をつくっています。

ベッドもあるので、そのままお昼寝をしてもらって、その間、私は、ちびっ子や赤ちゃんたちに癒されたりもしています。

助産師として、分娩室やMFICU(産科の集中治療室)での仕事も大好きでしたが

ひとりひとりとゆっくり向き合って、ゆった~りした時間を助産師として過ごすのもいいなあと思う今日この頃です。

残り少なくなってきた、そんな時間を日々、かみしめていきたいと思います。

Hasta luego. (またね)

文責:小野衣美

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