JICA海外協力隊の世界日記

ボリビアのカルテ~看護師と助産師の南米生活~

カルテXⅧ Corso de Corsos(Cochabambaのカーニバル)

¿Hola, cómo estás? (こんにちは、お元気ですか?)

今日は、2月にCochabambaで開催されたCorso de corsos(Cochabambaのカーニバル)について紹介します。

Wikipediaによると…笑(同僚や友人達に聞いてもみましたが、詳しく知っている人がいなかったので。)

18世紀以来コチャバンバで民衆階級によって祝われてきたお祭りに起源があるようです。

しかし、19世紀、太平洋戦争での敗北後、コチャバンバのエリート層はボリビアが「近代国家」ではなかったことが戦争の敗北の原因だと考え、人気のあった伝統的なお祭りをすべて軽蔑してしまったそうです。

そこで、彼らは、カーニバルを「公式化」し、ヨーロッパの雰囲気を与えることで近代化させることを決定しました。

こうして 1887 年、エリートたちはヨーロッパ風の服装で都市をパレードしました。

1年後の1898年、数年前までコチャバンバの通りのお祭りの主役だった人々は脇に置かれ、エリート層が主役となってしまいました。

コチャバンバのカーニバルは、20 世紀後半まで、貴族的な雰囲気を維持しましたが、その後は弱体化したため、1974 年に中央ラジオの主導でCorso de corsosが創設されました。

1975 年に、さまざまな軍事駐屯地からの兵士が参加し始め、1979 年、サン シモン大学のサン シモン カポラレスが初めて参加したことにより、カーニバルが民間伝承化され、現在では何千人ものダンサーが参加するようになったそうです。

CochabambaのカーニバルはOruro(南米3大カーニバルのひとつ)とは異なり、宗教的な動機はないようです。

現在は、海外からの参加者も多く、この時期は、このカーニバルを見るためにたくさんの人が訪れます。

午前中の軍学校の学生たちのコスプレに始まり、午後から夜中にかけては、様々なチームがフォルクローレと呼ばれる伝統的なダンスを披露します。

コロナ前は、JICAの協力隊員も継続的に参加していたそうです。

最後の写真は、ディアボラーダというダンスの中に登場するOSO(くま)の衣装です。

テディーベアの様な愛らしさはありませんが、見慣れてくるとなんだか可愛くて

私の好きな衣装の一つです♪

次回は、このカーニバルの時期に食べられる伝統料理と水遊びについてご紹介します。

Hasta luego. (またね)

文責:小野衣美

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