JICA海外協力隊の世界日記

ボリビアのカルテ~看護師と助産師の南米生活~

カルテⅩ Cochabambaの大晦日

¿Hola, cómo estás? (こんにちは、お元気ですか?)

今日はCochabamba(コチャバンバ)での大晦日についてご紹介します。

写真1枚目の大量の葡萄。大晦日とどう関係しているのでしょう。

日本人は、大晦日に厄払いや健康長寿を願って年越しそばを食べますよね?

ここボリビアでは、大晦日に願いを込めて、白葡萄を食べる習慣があります。

起源はスペインの風習からと思われます。(色々調べたり、聞いたりしましたが↓が一番有力そうでした。)

植民地時代に入ってきたのでしょうか。

スペインでは12月31日の「ノチェビエハ(Nochevieja、大晦日)」に12粒のぶどうを食べる「ドセ・ウヴァス(Doce uvas /12粒のぶどう)」という習慣があるそうです。

ドセ・ウヴァスでは、カウントダウンに打ち鳴らされる12回の鐘「ドセ・カンパナーダス(Doce campanadas)」が1回鳴るたびに、ぶどうを1粒食べるそうです。12の数には、新年に訪れるそれぞれの月の幸運を祈るという意味が込められており、鐘が鳴り終えるまでに12粒全てのぶどうを食べ終えられたら新年に幸運がもたらされるとも言われています。

ぶどう12粒と聞くとそれほど難しくないように聞こえるかもしれませんが…種無しぶどうの普及以前には至難の技だったようです。

このスペインの習慣が起源の様ですが、現在のボリビアでは、ひとつひとつ願いを込めながら年の数だけ白葡萄を食べるのが習慣になっています。

日本の節分みたいですよね。

郷に入っては郷に従えということで、「Muy dulce, muy delicioso (とっても甘くて、とっても美味しいよ。)」と言われて、私も買ってきました。

がしかし…あまりの酸っぱさに、年の半分ほどでギブアップしてしまいました…。

普段食べている白葡萄は甘くて美味しいので、1年の最後にはずれを引いてしまいました。

年の最後に不運を使い果たせたと思って、良しとします笑

それに、願いは年の数程は無く…最後の1年しっかりボリビアに貢献できることと世界の平和だけですので(笑)

どこにいようと、やっぱり日本人。

韓国食品のお店でお蕎麦とわかめを買って来て、年越しそばも作りました♪

ネギと海老はボリビアでも比較的よく売っています。

ボリビアで生卵を食べることは、サルモネラ菌感染の危険性から絶対にしないのですが…

どうしても月見そばが食べたくて、固まらないぎりぎりのところまで熱湯消毒をして食べました笑

次は、Cochabamba隊員のお正月の様子を紹介したいと思います。

Hasta luego. (またね)

文責:小野衣美

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