JICA海外協力隊の世界日記

カメルーン男子の 今日の1ページ

歓迎の飾りつけ

メイエガ!エゼカからでまちです。

現在学期末で長期休暇中のエゼカ。新学期は9月から始まります。学校はしんとしており、子どもたちや先生がいない敷地内は、草が伸び放題になっていて、よくロバや馬、ヤギがその草を食みにやってきます。

今回は、前学期のとある学校の様子を紹介します。その日は地域の教育事務所の所長が学校を視察する日。カメルーンではこのようなイベントがある時、敷地内を飾り付けて、歓迎ムードを作ります。そしてこの飾り付け、ほぼすべて子どもたちが作っているのです。

写真の緑のアーチは子どもたちの協力のもと作られた大作です。材料は近くの大木から手に入れた枝を使っています。

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マチェットと呼ばれる草刈り用の鉈を使い、まず一人がよじ登って切れ目を入れ、その後残りの複数人で引っ張り、切り落とします。

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次に、運んだ枝の葉を上手く組み上げながら、一つの枠になるように縛っていきます。この手際のよさが見事です。同じようにもう一本の枝を準備し、先端を括り付ければアーチの完成です。

また、アーチ横には花びらや実をちりばめた模様を作ります。この模様をかたどるのは、細かく切って粉状にしたチョークです。担当の子がミニ黒板に載せて外に運び、手で調節しながらうまく撒きます。

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こうして準備する光景を見ていると、本当に子どもたちが器用に作業をこなしていくのがわかります。以前紹介した草刈りでも、刃こぼれした鉈をその辺の石で研いでいたり、みんなの教科書を集めて段ボールに収めると、頭に載せてバランスよく運んだり、現地語とフランス語、時々英語に加えて私のために日本語のあいさつまでインプットして使い分けていたり…。カメルーンの子どもたちのポテンシャルの高さに驚かされる日々です。

それでは、また次のページで。

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