JICA海外協力隊の世界日記

カメルーン男子の 今日の1ページ

幼稚園でクリスマス会

Bonjourエゼカからでまちです。

1学期が終了し、子どもたちは通知表を手に休暇に入りました。2学期は13日から始まります。日本より1週間早い分、再開も早いです。

さて、この時期幼稚園では1学期の締めくくり活動として、クリスマス会が開催されています。この日に向けて園児たちは歌やダンス、数人で行う劇や出し物の練習をしています。日頃は小学校のみで活動をしている私ですが、同じ敷地内に幼稚園も併設されているので、その様子を見たこともあります。今回は同じ任地の幼児教育隊員が活動する幼稚園のクリスマス会に参加してきました。

目を引いたのはクリスマスツリーです。そしてツリーの下に置かれるたくさんのプレゼント。夢のある光景です。どれもきれいな包装がされています。この後サンタクロースも登場し、大盛り上がりでした。

これらのプレゼントは、会の前に保護者がツリーの下に置いていきます。会が終わったらそれぞれ置いてあるプレゼントを受け取る、という形になっています。一方でプレゼントがない子どももいるので、みんながみんなハッピー、というわけではないようです。

会が始まると、子どもたちはテント下に集まります。観覧席にいる保護者に向けて、練習してきた歌やダンスなどを披露します。中には選ばれた子どもたちが全員の前に出てきて、先生から差し出されたマイクを使って歌うこともあります。

今回私が驚いたのは、カメルーンの国歌を現地語バージョンで歌う姿です。フランス語と英語バージョンは知っていましたが、部族の数だけあるという現地語で国歌を歌うとは想像がつかず、同じメロディーでも曲の雰囲気が異なり、楽しく聞くことができました。

ダンスはもはや流石の一言です。腰を中心に体全体を使って踊ります。迫力もあります。カメルーン人は踊ることが好きで、音楽がかかれば自然と踊ってしまいますが、すでに幼稚園からその英才教育がなされているんだなぁと感じました。

子どもたちの周りには進行役兼サポート役として、先生たちがついています。約2時間近くの会、気温30度の中、ずっと立ちっぱなしで子どもたちの補助をこなし、先生たちだけで歌うことも。大変そうではありますが、とても楽しそうです。それを見守る園長先生の目線も温かく、よい雰囲気が会場を包んでいました。

終了後は、子どもたちも先生たちもやり切った顔をしていました。子どもたちは一旦教室に戻り、プレゼントやお菓子、そして通知表を受け取って帰ります。クリスマス会が終われば幼稚園はそのまま休暇に入るのです。先生たちは子どもたちを見届けた後、打ち上げに向かいました。

ちなみに小学校ではこのようなイベントはありません。兄弟関係で観に来ていた小学生たちも、少し懐かしそうでした。

それでは、また次のページで。

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