JICA海外協力隊の世界日記

カメルーン男子の 今日の1ページ

サンメリマでの私の暮らし⑤~配属先や活動紹介編 その1~

みなさん、Bonjour!(こんにちは!)

2022年1次隊JOCV(カメルーン共和国派遣) 自動車整備隊員の佐藤慎也です!

今回の投稿では、私の配属先「エクセレンス職業訓練センター・サンメリマ校」について紹介させていただきます。

以前、配属先や要請内容(ボランティア活動をする目的)についての概要を「サンメリマでの私の暮らし①~自己紹介編~」で、紹介させていただきましたので、もしよろしければご覧になってください。

(写真上は、アフリカあるある「アフリカ布の売り歩きと、値段交渉」の1枚です。)

このエクセレンス職業訓練センターは2016年に韓国の支援により設立され、以降はカメルーン政府(職業訓練雇用省)により運営されています。

設立から働く職員の方々の一部は、設立当時に2ヵ月間ほど渡韓し、様々な研修を受けたそうです。

そのためか、私が赴任してすぐの頃は韓国語で挨拶されることもあり「韓国と日本は隣の国だけど、使っている言葉は違うんだよ~」などと、よく説明していました。

そして、施設内には韓国製の機器も多く「(ハングルを指しながら)これなんて読むの?」なども聞かれますが、答えられず同じような説明を。。。

訓練コースは計8課(木材加工、秘書、服飾縫製、自動車整備、板金・溶接、情報処理、農業機械)あり、それぞれ2年間での職業訓練が行われます。敷地内に学生寮がありますが、部屋数が足りていないため近所で下宿している生徒がほとんどです。

学費は1年で150,000Fcfa(約37,500円)で、別途、入学時に作業着や制服など、各課で必要な装備品の購入があります。

写真上は、自動車整備課の建物(以下、アトリエとします)全体の様子で、手前には実習車や故障車が置かれています。

アトリエ内には学科教室と実習場・倉庫、自動車整備課の職員室(エアコン完備!)があります。

教室内にはホワイトボードや椅子・机が人数分揃っており、実習場内には

  • 自動車用オートリフト・・・車を丸ごと持ち上げる設備
  • タイヤチェンジャー&ホイールバランサー・・・タイヤ交換や、交換後のアンバランスを点検・修正するための機械
  • エンジンベンチ・・・エンジン・トランスミッションを車から降ろしフレームに固定、単体で始動可能となっている教材(仕組みを理解するのにとても便利!)

等々、とても充実した設備です。

自動車整備課の生徒達は、このような環境で勉強し、以下の2つの資格取得を目指します。

  • 職業別資格試験 DQP(DIPLOME DE QUALIFICATION PROFESSIONNELLE)・・・日本の国家自動車整備士資格のようなもの。
  • 学位認定試験 DTS(DIPLOME DES TECHNICIENS SPECIALITES)・・・日本の専門学校卒業資格(学位証明)のようなもの。

公共職業訓練センターの職員の役割としては、これらの試験に生徒達が合格できるように技術や知識を養うだけでなく、卒業後の就職斡旋(国内の雇用状況の安定)が含まれます。

それでは今回はここまで。

次号「サンメリマでの私の暮らし⑥~配属先や活動紹介編 その2~」でお会いしましょう!!

A la prochaine fois!(また次回!)

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