JICA海外協力隊の世界日記

中国最後の協力隊

春節~貴州省凱里市編~

新年好!明けましておめでとうございます)

今回は、貴州省凱里市の春節を紹介したいと思います。

私は去年は貴州省岑巩县にいる先輩隊員と、その同僚の家で春節を迎えたので、

この春節が初めて凱里市での年越しとなりました。

私がいるのは凱里市でも開発区という市内から外れた場所です。

今年はコロナの影響もあるので「きっとそんなに賑やかじゃないんだろうなぁ」となんとなく思っていました。

しかし、

春節が近づくとドアに对联(2枚が対になった掛け軸のような張り紙)を張る家が増え......

家の下の倉庫や広場では火腿(ハムのようなベーコンのようなもの)を作っている光景が見かけられるようになってきました。

大晦日の夕方 

町から人が消え、店が閉まり、静かになりました。

ただ、時々ところどころから聞こえる爆竹や花火の音が響いていました。

カウントダウンの10分前

年越しに向けて徐々に増えていた爆竹の音が勢いを増し、0時を挟んで最高潮に達しました。

私の住む団地の中でも花火が上がり、真上から落ちてくる!!!

それが15分近く続き、また徐々に勢いを落していきました。

翌日の元旦

開いているスーパーやレストランもありました。

町の人たちはぞろぞろと家から出てきて散歩をしたり、将棋をしたりしています。

道には昨日の爆竹や花火の残骸が散らかっています。


後ろから民族衣装を着た子供たちとその親が歩いてきたので「何かイベントがあるの?」と聞くと、

「別に何もないよ。ただ衣装を着て散歩しながら写真でも撮ろうと思って。」「映画を撮るんだよ。はっはっは。」という親たちの返事。

「きれいだね。」と言うと。

「写真撮る?」とのお誘い。

せっかくなので撮らせてもらいました。

彼らも今年は田舎に帰らなかったそうです。

親に孫の顔を見せられなくて残念とのこと。

テレビでも『春節に田舎に帰らずに、テレビ電話でおじいちゃんおばあちゃんと会おう~♪』というような広告が流れています。WeChat Image_20210213134052.jpg


今年はどこも、いつもとは違った年越しになったようです。

 (貴州省凱里市 日本語教育 八丁文子)

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