JICA海外協力隊の世界日記

コスタリカ野球日記 ¡Vamos!

(初)公式戦を終えて

12月5日〜10日にポニーリーグ主催の大会が首都サンホセで行われました。

ポニーリーグとは、アメリカ発祥の野球リーグで様々なカテゴリーの大会が世界各国で運営をされています。日本では中学生から硬式野球を始める選手が多く、ポニーリーグに所属するクラブチームも数多くあります。実は昨年から、女子選手のための世界大会も開始され日本は2大会連続優勝を飾っています。

今年のコスタリカ大会にはメキシコ、パナマ、ニカラグアからの参加がありました。

私たちのU8チームは、今大会が初めて大会参加。それがなんと国際試合でした。

結果は、全敗で最下位です。

他国の同年代は、走攻守、ルールの理解等 全てにおいてレベルの高さを試合で痛感しました。

子ども達は確実に成長はしているものの、3アウトを取れず5失点で守備の強制終了。私たちの攻撃は、3人で終了。攻撃が短く守備が長いという野球では1番迎えたくないシチュエーションが毎試合、毎イニング続きました。

さすがに子ども達も悔しそうな表情を見せ、泣いてしまう子もいました。

今大会は指導者として心苦しくなりましたが、良い経験になったと実感しています。

指導者にとっては、試合での子ども達の強みと課題がはっきりとしたこと

子ども達は、悔しいという経験(感情)を得たこと

保護者は子ども達の一生懸命な姿を見ることができたのと、サポートの必要性を実感してもらえたこと

などが挙げられます。

大会が終わり1週間が経ち、子ども達や保護者にも変化が見え始めています。

12月〜2月上旬まで子ども達は長期休暇なので、その空いた時間を活用して時間外練習を設けています。

治安の関係上、小学生が一人でグランドに来ることができないので、常に大人のサポートが必要です。仕事の前や合間に連れてきてくださる保護者の方も増え、日々参加者は増えています。

そして、子ども達は練習中の忍耐強さが増したようにも感じます。

これまで、僕にはできない。と諦める姿がよくありましたが、トレーニンングを最後まで一生懸命に行う姿がよく見られるようになりました。

そして、指導者間のコミュニケーションがより増え、次の大会に向け常に指導内容のアップグレードを行なっています。

着任当初、人数がいない上に統一ユニホームがなかったチームが大会に出場できているということが非常に感慨深く思った大会でした。来年も他国と試合ができるチャンスがありそうなので、このチームで1勝でもできるように子ども達のために頑張ります!

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