2019/10/30 Wed
活動
【活動】キノコプロジェクト③(ヒラタケ)
今回はキノコプロジェクト③について紹介します。
現在、「ヒラタケ(と思われるキノコ)」の試験生産に取り組んでいます。
<試験の概要>
ある地域住民の方々からの情報によって、「バナナの木を伐採して放置することによって生育するキノコ」の存在を知りました。一般的にそれほど知られていないようですが、食用として採取可能なヒラタケかと想定され、現物を見たことは無いもののまずは取り組んでみることとしました。
任地ウェスタン州ムンダに在住する住民の方から、不要なバナナの木を提供していただきました。これらバナナの木は、先の暴風雨等によって幹折れした風倒木であるため、今後はバナナの果実をつける可能性がなく不要な木と判断されることから提供いただけました。
バナナの木?ということは、果樹ですから、管轄する農業畜産省の担当かなぁという気もしましたが、たとえ何であっても「キノコは特用林産物の範疇」と捉え、森林研究省ムンダ事務所メンバーで作業しました。
農業畜産省ムンダ事務所の方々からも、当該キノコに関する情報は入手できたものの、当該職員が採取した実績はこれまでに無いということだったので、ゆくゆくは両省共同で取り組むことができれば興味深いのかな、と考えています。
<試験方法>
今回は3種類のバナナの木で試験しました。いづれも、持ち運びが便利な大きさとするため長さ約1mに採材し、配属先に運び込みました。
この小径木たちが、降雨によって腐朽していくだけで、食用キノコが生育するとは驚きです。通常は2か月程度、より湿潤環境を整えるために麻袋等で覆うと1か月程度で食用キノコが発生するとのことです。
本当に食べることができるキノコなのかどうか?、についてはひとまずおいといて、まずは確かにキノコが発生するのかどうかを検証していきたいと思います。
<写真の説明>
【写真①】任地周辺で生育しているバナナの木
【写真②】ブッシュナイフでバナナの木を伐採
【写真③】伐採したバナナの木を木陰に設置
(この後に麻袋等で被覆した)
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