青森県庁林業職員の元気もりもり『森×森』活動記!!

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蝦名 雄三
青森県

タイプ/職種
青年海外協力隊
林業・森林保全
派遣国
大洋州
ソロモン ウェスタン州ムンダ
一言メッセージ
青森県庁の林業職員が熱帯地域を舞台に奮闘する活動記 #青森県#現職参加#林業・森林保全

 

【活動】驚きの造林木②(マホガニー)

2019.11.22

活動

 今回はソロモン諸島で代表的な造林木「②マホガニー」を紹介します。

<概要>
 ②マホガニー Mahogany "Swietenia macrophylla"
 ・伐  期:林齢25~30年生
 ・植栽密度:500本/ha(植栽間隔5m×4m)
 ・材の用途:内装材、高級家具材、楽器、彫刻ほか
 ・産  地:中南米各地ほか
       アフリカや東南アジアなどの熱帯地域で造林されている

<種苗生産・育林>
 ・種子は、ウェスタン州コロンバンガラ島の母樹から採種します。
 ・発芽後、実生苗をビニールポットに移しかえて生長させることで苗木を作ります。
 ・植栽密度500本/ha(植栽間隔5m×4m)で植栽した後、樹冠が重なる頃には第1回間伐を行い立木密度を250本/haまで減らします。その後、伐期が到来する頃には胸高直径約60cmになります。

  植栽密度500本/haって驚きじゃありませんか?日本では、飫肥林業(宮崎県)など伝統的に疎植として有名な地域でも約1,000本/haとのことですし、試験研究でもない限りは1,000本/ha未満とすることはあまりないように思います。台風や大雨、積雪などの自然災害から守るため、緩慢な材を得るため、といった理由から極端な疎植にしてこなかった経緯があるわけですが、サイクロンが発生するようなこうした熱帯林でも疎植が見られるということはとても驚きでした。

<マホガニーの特徴>
 チーク同様「世界三大銘木」の一角をなしている、高級木材です!!
 軽くて硬い性質があり、耐久性をもち、加工性に優れ、狂いや割けも少ないことが特徴です。
 ヨーロッパ諸国が中南米諸国を植民地にしていた頃には、大量に天然のマホガニーがヨーロッパやアメリカへと輸出された経緯もあり、現在では自生するマホガニーの入手は困難とされています。
 ピアノやギターなどの楽器を演奏される人にとっては馴染みのある名前ですよね?実際には、熱帯地域で広く造林されてきたマホガニーではなく、中南米原産のマホガニーが楽器として使用されているようですので、数に限りがあることから楽器は大切に使ってくださいね♪

<写真の説明>
【写真①】マホガニーの種子管理作業中の風景
     ムンダ事務所が拠点となり、国内各地へ供給する(無料配布)
【写真②】マホガニーの種子を半分に割る
     右半分は捨て、左半分を苗床に植えて発芽を待つ
【写真③】マホガニーの苗木作り
     発芽後の実生苗をビニールポットに移し替える(300cc)