JICA海外協力隊の世界日記

青森県庁林業職員の元気もりもり『森×森』活動記!!

【活動】おがくずキャンドル作り

 今回は「おがくずキャンドル作り」についてお話します。

<小さな成功体験として、もう一つやってみた>
 製材加工時に排出される「おがくず」について、新たな活用方法を考案するため、キャンドルの試験生産について配属先スタッフと取り組みました。
 前述の炭作りと同様に、「時間と労力と経費をかけず」、手軽に作ることに重点をおいて考案しました。
 作り方は…


  ①容器として空き缶を用意し、手ごろなサイズに切断する
  ②おかくずと植物油を混ぜ合わせる
  ③手ごろな紙を用意し、キャンドルの「芯」として②の混合物の中に設置する

 となります。

<アイディアの背景には…>
 もともとは、キャンドルを作ろうとしたわけではなく、「着火剤・助燃材」を製作しようと考えていました。というのも、私が幼少期に住んでいた実家では、基本的には「薪ストーブ」を使用して長い青森の冬を過ごしていましたから、毎日の焚き付けのためには容易に着火するための「着火剤・助燃材」が不可欠だったのです。
 実家では、チェーンソーでの伐採作業時に大量に排出される「粗めのおがくず」と「灯油」を混ぜることで簡易な「着火剤・助燃材」を作っていました。これにヒントを得て、今回は「おがくずキャンドル」作りに取り組んだのです。
 ちなみに、最近のソロモン諸島では小型のソーラー発電機が流行しつつありますが、5~6年前まではケロシンストーブと言って、灯油を活用したランプを使用していた歴史があります。
 電力事情が未だに不安定な現状を踏まえると、今回の取組みなどについても、直接的にではなくとも何かしらの知恵として残っていただければ面白いかなぁ…と、ふと思っていました。

<十分に注意してくださいね>
 なお、本取り組みで製作したキャンドルについては、その安全性を担保できるものではなく、配属先の研究室の中で十分に注意しながら作業を進めました。おがくずと植物油については、それぞれの種類や混合割合によって、混合物の粘性や燃焼度合いが異なるようですし、芯の種類や形状、容器となる空き缶の種類や大きさも十分に考慮しなければ安全性の高い製品とはならない可能性があります。
 ざっくばらんに、「おがくずには、確かにこういった使い道があるのかもしれないな」と同僚職員に対して意識啓発することには、少なからず効果があったものと感じています。

<写真の説明>
【写真①】製作したおがくずキャンドル(燃焼中)
【写真②】製作したおがくずキャンドル(燃焼前)
【写真③】製作に必要な物品一覧
     おがくず、植物油(廃油も可)、空き缶、紙類(芯となる素材)

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