2020/02/10 Mon
文化
【文化】⑩国宝の魚、大洋の缶
今回は「ツナ缶」について紹介します。
<「ソルツナ」は一大産業>
ソロモン諸島における代表的な加工食品のひとつがツナ缶です。近海で獲れるカツオ(ボニート)やキハダマグロ(イエローフィン)などの豊富な水産資源から加工・製品化されます。
もともと、日本の大洋漁業(現:マルハニチロ)が同国で操業したことがきっかけとなっていることから、当時の愛称として、現在でもツナ缶のことを「タイヨー」と呼ぶ人もたくさんいます。
生産工場が立地するウェスタン州ノロの港町では、人口約6,000人のうち、約3分の1にあたる約2,000人が同工場で働いており、まさにツナの街となっています。
<工場見学が可能>
現在の生産工場である「ソルツナ(Soltuna)」はイタリア資本の企業傘下となっているため、ツナ缶だけでなく、冷凍された切り身などの製品もヨーロッパ圏へと輸出しているようです。ツナ缶については近隣のフィジーやバヌアツでも販売されていますね。
事前予約をしますと、工場を見学することが可能です。私も国内の隊員たちと一緒に何度か工場見学をさせていただきました。工場内は写真撮影禁止となっているため、残念ながら内部の写真をお見せすることはできません。しかし、一生懸命にソロモンの労働者の方々が働いている様子を見ることができ、非常に元気になりました。活気がありましたよ!!
工場見学者は1年間あたり数百人にも及ぶそうです。観光目的というわけでもないようですが、もし立ち寄られる機会がありましたら、ご覧いただいてはいかがでしょうか。
<写真の説明>
【写真①】国内の店頭に並ぶツナ缶「ソルツナ(Soltuna)」
【写真②】昨年末より販売され始めた新製品
→ココナッツ製品国内大手のCoconut Pacific社とのコラボ
【写真③】ノロ町役場前の看板「NORO THE TUNA TOWN」
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