2019/06/04 Tue
生活
【生活】ロギングキャンプ①
<ごあいさつ>
Paela!?(地域言語で「Where are you going!? ~どちらへ行かれるんですか?~」)
今回はロギングキャンプの生活を紹介します。
<丸太を運ぶ機械>
ソロモン諸島で盛んに行われている商業伐採(いわゆる「ロギング」)。この現場拠点である「ロギングキャンプ」には、マレーシアを中心とする東南アジア系の伐採企業が一定期間滞在し、現地近郊に居住するソロモン人とともに生活しています。
丸太の集材・運材作業については、主にロギングカンパニーの職員であるマレーシア人などが担当することが多く、大きなブルドーザーなどを操縦して多量の丸太を土場まで運びます。
<作業システム>
立木を伐採する作業は、主に現地に住むソロモン人が担当し、基本的にはチェーンソーを使って伐採しています。
日本では、「7つの高性能林業機械」を使用することが既に主流化してきました。ハーベスタ、プロセッサ、フェラーバンチャー、フォワーダ、タワーヤーダ、スイングヤーダ、スキッダなどで、これらを併用した様々な作業システムのもとで、伐木・造材・集運材作業がなされています。
ソロモン諸島ウェスタン州周辺でのロギングの現場を訪ねると、概ね「チェーンソー伐倒・グラップルローダorウィンチ集材・車両系機械による運材」といった作業システムが主流のようです。理由としては、大径木が多いことから機械化が難しくチェーンソー伐倒が適用されていること、急傾斜地が比較的少ないことから架線集材の必要性は無く、路網整備による車両系運材が容易であること、などが考えられます。
できるだけ効率的に、迅速に作業を進めるべく、現場状況に合わせた作業システムが適用されているようです。
<丸太の伐採>
チェーンソー伐倒がメインですので、業務中は十分な労働安全に努めなければなりません。
写真のとおり、作業中はさすがに「裸足でチェーンソー伐倒」しているわけでは無いようですが、ヘルメット、フェイスガード、イヤーマフ、笛、グローブ、ブーツ、チャップスなど防護服一式をしっかりと整えて作業に従事しているわけではなく、何かしら不十分なままでチェーンソーを扱っている様子を目にします。
「ちょっとした油断」でも重大事故につながりかねませんので、作業員の安全確保のためにも、適切な労務管理をするように、私たち森林研究省ムンダ事務所スタッフが立ち入りした際に指導しています。
<写真の説明>
【写真①】集材・運材作業に使用されるブルドーザ
【写真②】集材・運材作業中(3本の大木を一度に運ぶ)
【写真③】裸足でチェーンソーを運ぶ
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