JICA海外協力隊の世界日記

世界一暑い国の空から…

133.私の最終報告会(ジブチ2018-1現職参加)

こんにちは。2018年度1次隊ジブチ派遣(青少年活動)の遠藤浩之です。

とうとう迎えてしまいました。

協力隊としての活動の集大成。「最終報告会」

2020年1月25日(土),市内のホテルにて,2018-2次隊と2018-3次隊の中間報告会,そして私(2018-1次隊現職参加)の最終報告会が合わせて実施されました。

各隊員の配属先,ジブチ側関係者,JICA関係者,日本大使館関係者などに出席していただき,これまでの活動や活動成果についてフランス語にて報告を行いました。

フランス語の試験(DELF)が1月初旬にあったこともあり,それを終えてからの報告会準備となりました。(早くから手をつけておけばよかったのですが…反省。)
フランス語と戦いながらの準備でしたが,苦労した分フランス語も伸びた気がします。

伝えたかったことは全部伝えられました。


前日のリハーサルまで,言いたいことがまとまらず一体私は何時間話してしまうのだろうか?と思ったほどです。

現職参加のため活動期間は実質2年間もありません。


日本での訓練,現地語学訓練や休暇の期間,そして最終報告会の時期を考えると,実質の活動期間は15カ月(1年と3カ月)程でした。

それでも伝えたいことは山ほどありました。

ここで,私の活動を少し紹介しておきます。


市内に13あるCDC(地域開発センター)のアクティビティの充実を目標に以下の5つを活動の柱としました。

①語学(英語教室/日本語教室の実施)
②スポーツ活動(運動会や各スポーツ活動の実施)
③文化活動(音楽/図工/絵画/日本文化交流会など)
④他団体との連携(他隊員/小学校/清掃局/自衛隊/他隊員の配属先など)
⑤情報共有(活動推進員への研修会/アクティビティマニュアルの作成など)

最終報告会なので,中間報告の発表者よりも少し長めに時間を設定していただきました。
それでも,それぞれについての活動内容や成果を報告するには時間がかかりました。

このジブチという国で,しかもフランス語で報告会を実施するという経験は今後の人生で二度とないかもしれません。(たぶん)

そう思って,「今伝えたいこと」はきちんと伝えようと思いました。

産休中の配属先長が出席してくださり,感謝の気持ちも伝えることができました。


この配属先長がいなかったら,私の活動は本当に何も進みませんでした。

この方のおかげで,救われたこと,提案が受け入れられたこと,実現されたことがたくさんあります。
正直,協力者がたくさんいたとは言えません。
でも,協力してくれる現地人が一人でもいたという事実に私は感動しました。
報告会の最後には,こらえきれず涙が…。

また,日本語教室や各種CDCでのイベントで,他のジブチ隊員も日頃から協力してくれています。
ジブチでは首都隊員が多いというのが一つメリットかもしれません。

活動に悩んだときは,他の隊員の活動を見て元気やヒントをもらいました。

私一人ではできなかったことが本当にたくさんありました。

まもなく私の協力隊生活も終わりを迎えるということを,じわじわと感じてくるようになりました。

ジブチに来てからの1年7カ月。


毎日悩み苦しみもがきました。

ことば,文化,宗教,気候,生活環境など多くの違いがある中で,自分の力のなさを日々感じずにはいられない。

それでも,前を向いて,ときには違う道を探して,試行錯誤の毎日。

「本当にこの活動に意味はあるのか?」

これほどまでに自分と向き合うことはなかったのではないだろうか?

このジブチでの経験は,今後の私の人生の血肉となっていくことでしょう。

まだ帰国までは50日ほどあります。

最後まで気を抜かず健康・安全に留意し,任期を全うしたいと思います。

CDC配属8代目にして最後の隊員。
後任はいません。

彼ら自身で,これからのCDCを盛り上げていってくれたらと思います。


ジブチの青少年のために。

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