2020/02/18 Tue
活動 環境教育分科会
134.ジブチの小学校で啓発活動
こんにちは。2018年度1次隊ジブチ派遣(青少年活動)の遠藤浩之です。
最終報告会をすでに終えましたが,活動の様子についてもまだまだお伝えしていきます。
今回はアンゲラという地区のCDC(地域開発センター)のすぐ横にあるアンゲラ小学校にて,環境に関する啓発活動を行ったときのことについてお伝えします。
ジブチでは,ごみのポイ捨てがとても気になります。
バスに乗っていても,ごみは窓から当たり前のように捨ててしまいます。
CDC職員にその地区の病院や学校を紹介してもらったことをきっかけに,今回の小学校での啓発活動を企画しました。
まずは,ごみが落ちている街と落ちていない街の写真を見せました。
どちらが「きれい」で,どちらが「きたない」のか視覚的にはっきり分かったようです。
その後,「バスに乗車中ごみが出たらどうするか?」と聞いたら,次のような意見がでました。
「かばんにしまう」「家に持ち帰る」「家のごみ箱に捨てる」
普段の生活でこうしているジブチ人をほとんど見たことありませんが,小学生がこのような意見をきちんともっていることはうれしいことです。
そこからいかに行動に移せるか。
さて,環境についていろいろと考えたあとは,実際にバスの中をイメージしてごみを持ち帰る練習をしました。
何人かの児童に前に出てきてもらい,みんなの前でのデモンストレーション。
これは事前の打ち合わせで小学校の先生がやりたいと申し出たアイディアでした。
「家にもちかえらなきゃ!!」
とセリフを自発的に交えて実演してくれた子もいました。
さて,その後はごみのポイ捨て禁止のポスター制作。
自分だけがごみのポイ捨てをしないようにするだけでなく,周囲の人にも呼びかけようということでポスター作成を行いました。
図工などの教科がないジブチの学校では絵を描く機会があまりありません。
標語を作るのも難しいだろうと思い,ある程度こちらで用意してしまいました。
最初の段階としては,ハードルを下げるのも一つ手だと思います。
この方法でなかなかうまくいきました。
完成した作品が以下のポスター。
今回は4年生と5年生のクラスで実施しました。
今後は,そもそもごみを出さないようにするための取り組みなども,考えていってほしいと思います。
現在,レジ袋が使用禁止の国も増えてきています。
ジブチは未だに街のお店もスーパーもレジ袋を大量に消費しています。
ジブチの未来を担うジブチの子どもたちに,これからもいろんなことを学んでいってほしいと思います。
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