世界一暑い国の空から…

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遠藤 浩之
茨城県

タイプ/職種
青年海外協力隊
青少年活動
派遣国
アフリカ
ジブチ ジブチ市
一言メッセージ
茨城県の中学校英語科教諭。現職教員特別参加制度を利用して,世界一暑い国ジブチで活動中。地域開発センター(CDC)で青少年にスポーツ及び文化活動の場や機会を提供しています。

 

69.環境絵日記プロジェクト【CDCQ4】

2019.07.30

活動

こんにちは。2018年度1次隊ジブチ派遣(青少年活動)の遠藤浩之です。

今回は活動先の一つカルティエ4と呼ばれるCDC(地域開発センター)で行った「環境絵日記」プロジェクトについてお伝えします。

「環境絵日記」とは.横浜市資源リサイクル事業協働組合(リ組)が2000年から実施している小学生を対象とした環境教育の取り組みです。

JICA地球環境部が「アフリカのきれいな街プラットフォーム(ACCP)」の活動の一環として,アフリカの子どもたちが描く「環境絵日記」の展示を行っています。

そこで今回,「アフリカのきれいな街プラットフォーム(ACCP)」に加盟するアフリカ諸国(ジブチは加盟国)で活動する隊員等にこの活動への協力依頼があり,ジブチ隊員の私も引き受けさせていただきました。

子どもたちが描いた絵は,横浜市内のギャラリーやTICAD会場等で展示予定だそうです。

今回のテーマは「みんなでつくるきれいで健康な街」。

ジブチで私がこの「環境絵日記」にどのように取り組んだのか,活動のおおまかな流れを記しておきます。

①帰国研修員であるOVD(ジブチの清掃局)の職員と打ち合わせ及び情報交換。

※日本で実施されたJICA研修「アフリカ諸国における持続可能な廃棄物管理」に参加した研修員は,研修の一環でリ組を訪問し,環境絵日記の取組みについて講義を受けています。

②教育分野の他の隊員及びOVD職員と協働して,CDCにおいて「環境絵日記」プロジェクトを実施。(協力してくださった方々に心より感謝。)

JICAジブチ支所の協力のもと,子どもたちの絵日記を日本へ送付。

子どもたちが絵日記を描く前に,次のような授業を実施しました。

①導入

・帰国研修員やCDC職員の協力を得ながら,「環境絵日記」について子どもたちに説明する。

・「きれいな街とはどんな街か」「将来どんな街に住みたいか」など意見を出させる。

②展開

・「みんなでつくるきれいで健康な街」をテーマに子どもたちは環境絵日記をかく。

③終末

・子どもたちは絵の説明文(日記)を記入する。

・完成した絵とともに写真撮影を行う。

絵画や図工といった情操教育が行われていないジブチで,想像力を働かせて創作活動を行うというのは子どもたちにとって少し難しい課題でした。

そこで,導入段階で様々な写真を見せて「きれいな街」や「将来どのような街に住みたいか」などについてイメージを膨らませました。

きれいな海とそうでない海,ごみが散らかった街とそうでない街などなど…。

そのおかげもあってか,子供たちは予想以上に想像力を働かせて絵を描いていました。

導入時の子どもたちの意見では,「きれいな街にはごみ箱が必要だ」くらいの意見しか出ませんでしたが,実際に絵を描き始めるとそれぞれの考えを絵に反映させていました。

「きれいな海のそばに住みたい。」

「ジブチは暑くて植物がなかなか育たないので,将来はたくさんの木に囲まれた家に住みたい。」

「ジブチは雨がほとんど降らないので,雨が降っている街の絵を描きました。」

「ジブチと日本の国旗を屋根の上に描きました。友好の印です。」

などなど。

日本が無償資金協力でジブチに供与したごみ収集車を描く子もいました。

また,ジブチの街をオレンジ色のユニフォームを着て清掃するOVDの清掃員の姿を描いている子もいました。

非常によく特徴を捉えています。

写真の彼にとって「きれいな街」といえば,このジブチの清掃員が頭に浮かんだのでしょう。

今回のこの「環境絵日記」の活動は,子どもたちとともにジブチの環境や将来について考える貴重な機会となりました。

また,子どもたちにとって,自分自身の想像力を膨らませる良い機会になったのではないかと思います。

このジブチの子どもたちが描いた絵を見た日本の子どもたちからメッセージが届くこともあるそうなので,それを密かに楽しみに待ちたいと思います。