2019/09/01 Sun
活動 生活
86.ジブチ隊員の足跡
こんにちは。2018年度1次隊ジブチ派遣(青少年活動)の遠藤浩之です。
今回はジブチで見つけたこれまでのジブチ隊員の足跡を紹介したいと思います。
①活動先での掲示物
1枚目の写真をご覧ください。
私の活動先の1つであるアンゲラという地区のCDC(地域開発センター)の掲示物です。
東日本大震災のときに作成したと思われる,日本とジブチの国旗が描かれた絵です。
高い位置に貼られているので,いたずらされずに今でも残っています。
実は,私は8代目となるCDC隊員。
過去の報告書によると,ここのアンゲラCDCで活動した先輩隊員が多くいたようです。
当時の隊員が子どもたちと作成したようです。
子どもたちがテレビゲームをする部屋に飾られているので,子どもたちはこの絵を毎回に目にしているはずです。
②街の中心街に設置されているごみ箱
これは,以前の溶接隊員がOVDというジブチの清掃局と連携して製作したごみ箱だそうです。
ごみ箱がいたずらされたり,持って行かれたりしないように,地面に固定されています。
今でも住民が利用し,OVDがごみを収集しに来ています。
環境問題解決のための大きな役割を担っています。
③日本語を話す人々
アルヒバという比較的ジブチの中でも貧しい地域があります。
急に幼い子どもが家から飛び出してきたかと思うと,堂々と道端で用を足し始めます。
このように衛生環境・教育環境は決して良いとは言えない地域です。
写真はアルヒバのCDCで以前行われた,TAICHI(タイシ)と呼ばれる中国系の武道演武。
CDCアルヒバはグラウンドも広く,このようにステージもあります。
このCDC設立にも以前の隊員が関わっていたようです。
また,そこのCDCに行く途中で,
「こんにちは。元気ですか。」
「さようなら。」
と声を掛けてくる女性がいました。
なぜ日本語を知っているのかとたずねると,以前にアルヒバのCDCで日本語を教わったとのことでした。
私の前任者はおよそ5年前。
彼女はそのとき,もしくはそれよりももっと前に教わった日本語のあいさつ表現を今でも覚えていたのです。
彼女だけではありません。
実は,他にもおよそ5年以上前にCDC配属の隊員から日本語を教わって今でも覚えているというジブチ人に何度か会ったことがあります。
これまでの先輩ジブチ隊員の偉大さを感じます。
青少年活動の職種は成果が目に見えにくいことが多いです。
しかし,これまでのジブチ隊員の成果や想いは確実に今でもジブチ人の中に残っています。
私もジブチ人の心の中に「何か」を残していければと思います。
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