JICA海外協力隊の世界日記

世界一暑い国の空から…

143.「自分の学校は自分で」

こんにちは。2018年度1次隊ジブチ派遣(青少年活動)の遠藤浩之です。


今回は,ジブチの各学校で毎月行われている清掃活動について紹介します。

その名も“mon école à moi”「自分の学校は自分で」‼

学校によって実施の仕方には違いがあるかもしれないので,今回は私が実際に参加したアンゲラ小学校の清掃活動のときの様子についてお伝えします。

毎月最終土曜日に実施されるこの清掃活動。

アンゲラ小学校では,教師・児童の他に保護者や地域の方にも参加を呼び掛けていました。

実際にはそんなに人が集まっていなかったのが残念です。

さらには,そもそも先生が来ていないクラスも…。

驚きです。

さて,子どもたちは自分が普段使っているクラスの机やいすを外に出し,床をきれいにします。

床といっても,写真のようにただのコンクリートですが。

私も活動で何度かお邪魔していたクラスのお手伝いに入りました。

参加していた子どもたちは一生懸命に清掃に取り組んでいました。

庭掃除を担当する子どもたちもいて,落ち葉を拾ったり,花壇をきれいにしたりしていました。

また,この日は学校の敷地に掲げているジブチ国旗を新調する日だったようで,最後はみんなで国旗の前で国歌を歌い,写真撮影をして終了しました。

ジブチで生活していると,ごみのポイ捨てなど,環境問題が気になります。

停車中のバスの横を歩くと,バスの窓からごみが投げ捨てられてくることがよくあります。

何度投げ捨てられるごみにあたりそうになったことか…。

(※人にあてようとして人々は投げ捨てている訳ではありません。)

また,ジブチの学校では,日本のように子どもたちや先生が毎日掃除をするということはありません。

今回の清掃活動は,強制的な参加ではなく,あくまでも自発的な参加で実施されたものなので,たくさんの参加者がいた訳ではありませんでした。

しかし,それでも休日である土曜日に学校に来て,自分のクラスをきれいにしようと熱心に清掃に取り組む児童たちがいました。

こういった子どもたちがいる限り,未来は明るいのかもしれません。

子どもたちの「自分の学校は自分で」という意識が,

いつか「自分たちの国は自分たちで」,

「自分たちの地球は自分たちで」

という意識になっていったらと思います。

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