JICA海外協力隊の世界日記

世界一暑い国の空から…

92.【環境教育分科会】クリーンアッププロジェクト

こんにちは。2018年度1次隊ジブチ派遣(青少年活動)の遠藤浩之です。

今回は,前回の続きで環境教育分科会の活動の1つを紹介します。

ジブチの青少年活動隊員それぞれの配属先,CDC(地域開発センター)とSOS子どもの村(以下「SOS」)の合同企画。

バルバラ地区クリーンアッププロジェクト。

SOS配属の青少年活動隊員である関隊員が導入した月に1回のバルバラ地区清掃活動。

今回はSOSの生徒及び職員に加え,CDCの子どもたちと職員,そして環境教育分科会の隊員も合同で行うことにしたのです。

関隊員からの助言及びサポートのもと,SOS職員が中心となって今回の活動を進めていきました。

まずは,清掃開始前にSOSの職員からクリーンアッププロジェクトの目的や意義についの説明。

その後,クリーンアッププロジェクトの参加メンバー全員で清掃を開始すると,地域の子どもたちも興味関心を示して率先して手伝ってくれました。

こうやっていろんな人が街をきれいにすることに関心をもってくれればと思います。

そんなに長い時間,清掃した訳ではありませんが,たくさんのごみが集まりました。

清掃活動をしてみて,かみそりやガラスなど危ないものがたくさん落ちているなと改めて思いました。

こういうところを普段,子どもたちは裸足で走り回ります。

なんと恐ろしいことか。

清掃終了後には,今回の活動の振り返りの時間を設定しました。

これもSOSの職員が中心となって,参加者に感想を聞いていました。

「自分たちが住む街がきれいになった。」

「健康や衛生を守ることにつながるので,今後も続けていきたい。」

など,参加したジブチ人は自分たちの活動に満足し、日頃にはない気づきを得たようです。

私としても,隊員の2つの配属機関や地域住民が一緒になって活動できたことは大きな進歩だと感じました。

ただ,ジブチ人の参加者には.短い時間でこんなにもごみが集まってしまう現在の街の状況への危機感も感じて欲しいところでした。

また,「ごみのポイ捨てをしないようにしたい」といった感想もいずれは出て欲しいなと思います。

清掃活動の必要があるということは,つまりごみがたくさんあるということ。

そもそもごみのポイ捨てをせず,落ちているごみは自然と誰かが拾ってごみ箱に捨てるといった習慣があれば,清掃活動の必要はない。

そこまでたどり着くにはまだまだ長い道のりだと思います。

しかし,今回の活動でジブチがその一歩を踏み出せたような気がしました。

関隊員の働きかけ及び調整のおかげで,今回の活動が実現しました。

来月以降も継続していきたいと思います。

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