2020/08/20 Thu
文化 生活
148.任国外旅行~エチオピア編~
こんにちは。2018年度1次隊ジブチ派遣(青少年活動)の遠藤浩之です。
今回で任国外旅行についての記事は最後となります。
ジブチ→ベナン→ガボン…そして最後に飛んだのは…
ジブチのお隣の国,そう,
エチオピア‼
ここはフランス語圏ではなく英語圏ですが,
ジブチのお隣ということで,ずっと気になっていた国でした。
ジブチからは, 飛行機で2時間もかかりません。
ジブチ人の中には,避暑のためにエチオピアで休暇を過ごす人も多いです。
さて,エチオピアは人口1億人を超え,アフリカ大陸でも第4位の人口(諸説あり)とも言われています。
首都アディスアベバの空港は,それはもう立派なものでした。
WiFiもあり,おいしいレストランもあり…。
ジブチの空港と比較してしまうと,各段にレベルが違います。
エチオピアは「アフリカの玄関」とも言われるほどのハブ空港であり,実際に私がジブチに赴任したときもエチオピアを経由しました。
ヨーロッパ方面に行くにも,アフリカを南下するにもたいへん便利な空港です。
さて,今回のエチオピア旅行の目的は,以下のようなものです。
・おいしい料理を食べて栄養補給
(ジブチでは一件もない韓国料理レストランがあるとのこと)
・首都アディスアベバの観光
(本当は地方も訪れたかったけれど,滞在日数が足りず…。)
・本場のインジェラの試食
(「腐った雑巾」なんて言われることのある現地料理。ジブチでも食べられますが,本場でも食べてみたところ,ふつうにおいしかったです。)
・エチオピアコーヒーの試飲
(エチオピアと言ったら,コーヒーの文化の国。コーヒーセレモニーなど。)
・英語学習の実践の場
(フランス語学習に疲れたときは,英語に触れるようにしています。)
・ジブチとの違いの調査
(特に環境問題。エチオピア人もジブチ人のようにごみのポイ捨てをするのか気になっていましたが,ポイ捨てする人はほとんどいなかったように思います。)
任期中はジブチの首都で生活していた私ですが,ジブチの首都はもともとの国の大きさも小さいため,首都の規模も小さい。
その点,アディスアベバは,やはり「首都」と呼ばれるにふさわしい都市でした。
観光地,人の数,お店の数や種類の充実度…。
以下が,私が訪れた主な場所です。
・エントット山
・マルカート市場
・アディスアベバ大学民俗学博物館
・エチオピア国立博物館
・韓国料理レストランRainbow
・ユニティパーク
・トモカカフェ
・イタリアンレストランCastelli
おいしい食べ物と穏やかな気候で,心も体もリフレッシュできました。
ジブチで生活していた私が,エチオピアで驚いたことを紹介します。
①覚醒植物「カット」(「カート」などとも呼ばれる)を嗜好している人がほとんど見られない。
ジブチでは,そこら中で「カットパーティ」が行われています。
(ジブチでカットの服用は,いちおう合法です。)
ジブチはイスラム教のため,アルコールが基本的に禁止です。
日本人がアルコールを飲むのと同様に,ジブチ人男性の多くはカットを口に含んで生活しています。
カットは主にエチオピアから輸入しているとのことだったので,エチオピアも同じような光景が見られるのかと思っていましたが,
ジブチほど,目にすることはありませんでした。
②人々がバスの乗車時に,きちんと並んで待っている。
ジブチでは,「われ先に…」と言わんばかりに,バスが来たとたん,窓から乗車する光景も見られます。お昼時に職場や学校から一度帰宅する時間帯はまさに戦場です。
③観光地が充実している。歴史や文化を残そうとしている。
首都アディスアベバだけでも数多くの博物館があります。
また,地方に行けばそれぞれの民族衣装を身にまとった原住民もいるようです。
「世界一過酷」と言われるダナキル砂漠ツアーなどもエチオピアの魅力の一つ。
一方,ジブチは博物館・美術館が一つもない国なんです。(泣)
エチオピアは日本からも行きやすい国なので,またぜひ,訪れて地方都市も旅行してみたいと思いました。
物価も安くて,エチオピアブルの通貨もたくさん残ってしまったことですし。
さて,これで私の任国外旅行も終了です。
20日間ジブチを離れて,ベナン,ガボン,エチオピアと旅行しました。
最終報告会,最終報告書の提出,銀行口座の解約,…などなど,ある程度帰国の準備も終えての旅行だったため,ゆったりとした気持ちで旅行できました。
それぞれの国で再会した友,新たな出会い,貴重な経験,本当に充実した20日間でした。
この頃から,すでに新型コロナウィルスの影響が出始め,各空港での検疫も強化されつつありました。
特にアジア圏からの飛行機に乗ってきたアジア人は,入国に時間がかかっていた印象です。
ジブチからの便を利用していた私は,特に何も検疫に引っかかることはありませんでした。
(旅の途中,ガボンでのビザ申請でちょっとてこずったことは,今では良い思い出です。)
コロナ禍でもあり,今後はいつ海外旅行に行けるか分かりませんが,また世界をこの目で見てみたいです。
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