JICA海外協力隊の世界日記

世界一暑い国の空から…

52.ジブチ独自?のスポーツ

こんにちは。遠藤浩之です。

最近は中間報告会に向けての準備や配属先との打合せ事に追われ,少し忙しくしています。

さて,今回はジブチのスポーツについてお伝えします。

ジブチでは「ダカイトーリュー」と呼ばれる格闘技が普及しています。

先日,私の活動先CDC(地域開発センター)で試合が行われました。

「ダカイトーリュー」を簡単に説明すると

テコンドー,レスリング,空手,柔道,剣道などを混ぜ合わせたようなスポーツです。

なんだかすごいスポーツですよね。

もう少し具体的に説明します。

・畳の上で行う11のスポーツ

・道着を着る(ジブチでは柔道着なども“KIMONO”と呼ばれます。)

・頭には防具を付け,短い棒を手に持つ

・相手の頭上をその短い棒でたたく

・蹴りなどの直接攻撃あり

・腰技,寝技あり

・女子は「形」の披露で勝負する。

・三審制

・柔道のようなポイント制

・審判にキレがある。

※詳しく説明を聞いたわけではなく,試合を見て私が把握した限りのことをお伝えしています。

CDCなど畳がある場所を借りて,ダカイトーリューは練習を行っています。

直接試合を見たのは,今回が初めてでとても衝撃的でした。

何といっても審判のキレのある動き。

「イミサ」(「はじめ‼」の意味)

「イデア」(「待て‼」の意味)

気合の入った掛け声。

選手よりも審判に目が行ってしまいました。

ソマリ語ですが,ダカイトーリュー独自の審判の掛け声のようです。

通常「(ワ)イミサ」はHow much?(いくら?)の意味です。

今回行われたのは予選だったようで,後日他のCDCで決勝戦が行われるようです。

ちなみになぜ外で試合を行っているかというと,室内は暑過ぎるからです。

この時は観客用のスペースがないことも理由でした。

「畳を外の地面に敷いてしまうなんて…」

という考えは日本の偏った考え方なのかもしれません。

CDCをよく利用する子どもたちの中にもダカイトーリューの入門生が多くいます。

入門生は「ダカイトーリュー手帳」を持っていて,そこには創始者のジブチ人の写真が写っています。

柔道のように礼儀もしっかりしているスポーツです。

ぜひまた試合を…というか審判を見てみたいと思いました。

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