JICA海外協力隊の世界日記

世界一暑い国の空から…

121.ÉNDOKAI22~反省~

こんにちは。2018年度1次隊ジブチ派遣(青少年活動)の遠藤浩之です。

今回は,10月に実施したジブチの運動会(通称ÉNDOKAI)の振り返りの様子についてお伝えします。

何かイベントを実施しても,良かった点や改善点を話し合うことがこれまでになかった私の配属先CDC(地域開発センター)。

文化や考え方の違いからか,今回も関係者との振り返りのための会議を持つことはできませんでした。

次のイベントについての話合いなどで,忙しいというのも理由にあるのかもしれません。

そこで,私自身が各CDCを巡回し,活動推進員に直接インタビューして回ることにしました。

日本人としては,課題がたくさんあったと感じたÉNDOKAI

ジブチ人はどのように感じたのでしょうか?

基本的にはどの活動推進員も

「よかった」「素晴らしかった」「言うことなし」

といったことを言っていました。

「満足」だけでは次のより良い取り組みが生まれないので,私の方から反省点(改善点)を例として1つだけ提示しました。

「いくつかのCDCが事前に決まっていた色のハチマキを準備できず,他のCDCと同じ色のハチマキをしていましたよね?着順判定などが難しくなっていました。次回はきちんと別の色のハチマキをする必要があると思うのですが…。こんな感じで2回目のÉNDOKAIをよりよいものにするために何か反省点や改善点はありますか?」

そして出てきた意見がなんともジブチ人らしいなと思いました。

活動推進員①:「次回は浜辺で実施しよう。」

私:「どうしてですか?」

活動推進員①:「海や空の景色がきれいで,写真を撮るとき見栄えがするからさ。

活動推進員②:「綱引きをするとき,柔道用畳を敷いておこう。」

私:「たしかに綱が切れてしまっとき危なかったですからね。でも,柔道用畳は外に敷くものではないんですよ。外で使用すると傷んでしまうし…。」

活動推進員②「いやでも,畳が敷いてあると写真を撮るとき見栄えがするでしょ?

活動推進員③:「徒競走や袋跳びじゃなくて,サッカーやバスケ,バレーをしよう。」

私:「(う~ん,そもそも運動会は球技大会とは違うんだけどなと思いつつ。)13CDCもあって,全チームの試合が消化できないんじゃないかな…。

活動推進員③:「もっと大きいグラウンドでやれば一斉に何試合もできるから大丈夫。それに,やっぱり見栄えがするでしょ?

今私が振り返って思うのは,

ÉNDOKAIは異なる価値観をベースとして,奇跡的に成り立っていた・・・

ということ。

2回目が実施できたとしても,それはもはや運動会ではなく本当の意味でのジブチのスポーツイベント「ÉNDOKAI」になっていることでしょう。

運動会とÉNDOKAIの違い

日本の運動会:建設的な意見が出され,次年度に活かされる。

ジブチのÉNDOKAI:とにかく豪華に,見栄えよく。(次回はさらに見栄え良く!)

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