JICA海外協力隊の世界日記

レレ村からナマステ

दैनिकी_५ 桜ガーデンを作りたい① 植樹場所の工事

2024年1月13日。
配属先JAANの50周年を記念して、任地レレに40本の日本の桜を植樹しました。
日本の桜を植樹するにあたり、様々な方々からの温かいサポートがあり実現しました。
桜植樹のためのご尽力くださった皆様、本当にありがとうございました。
10年後、レレに満開の桜が咲きますように。

今回は桜の植樹場所の工事のお話。
桜の植樹場所はレレの病院の裏の見通しの良い斜面。
斜面の上は広場にもなっており近所の人たちが洗濯物を干したり、子どもたちのサッカーの練習場になったり。
配属先上長、レレ村長、CPとレレを歩き、いくつか候補を出した中で決まりました。
のどかなレレの景色も見える穏やかな場所です。

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▲工事前。斜面の先の黒いビニールハウスでは平茸を作っている。

桜の植樹式の3週間前。
植樹エリアの工事がはじまりました。 約11人の工事メンバーが毎日作業。
早い時は朝7時から、夜は17時まで。昼食は広場で火を焚き自炊します。
斜面の土地を3段に固めて、石を適切なサイズに割り、セメントと共に固めていきます。
全て手作業で行うので大変な力作業です。
工事中は予想外のトラブルもあり、作業が止まったりもしました。

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▲違法採石反対運動で道が封鎖され、石が届かなくなり、作業が中断したこともありました。

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▲断水がありセメントが作れなくなって、みんなで川から水を運びました。

レレの方も、工事作業の方も日本の桜を見たことある方はほとんどおらず、
休憩時間は「どんな大きさの花が咲くのか」「実は食べられるのか。どんな味がするのか」と話が盛り上がりました。
日本の桜の写真を見せると「なんて小さくてきれいな花なんだ」と桜の開花を楽しみにしてくださいました。

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▲一休みにおやつを差し入れ。

作業は毎日行われましたが、植樹式が近づくにつれ作業は難航。
間に合わなそうな雰囲気が出てきたとき、村の方々がお手伝いに来てくださいました。
訓練中の兵隊、役場の皆さん、お医者さん、農家さん、そのご家族たち。
植樹式3日前からは朝7時前から日が暮れるまで、本当にたくさんの方々が手伝いにきてくださいました。

植樹式当日の朝もみんなで汗だくになりながら作業し、式が始まる30分前、何とか植樹する場所のみ作業は完了しました。

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▲遠くから見た桜植樹場所。

レレの皆様の桜への愛情と、新しい土地で逞しく生きようとする日本の桜を信じて、
これからもお世話をしながら見守り続けようと思います。

次回は桜の植樹に使ったレレ自慢の最高級牛糞堆肥のお話。


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