JICA海外協力隊の世界日記

レレ村からナマステ

दैनिकी_१० だいこん品評会

レレはすっかり寒くなり、冬野菜が美味しい季節となりました。

家から小道を歩いて約5分。
大家さんからお借りしている畑で4種類の大根の試験栽培を行っています。
私にとっては初めての大根栽培。
レレの農家さんと日本の農家さんにアドバイスを頂きながら、畑の土づくりから進めてきました。

種を植えてから3か月後。
4種類とも葉も実も立派に育ち、とても美味しそうです。

この日はレレの山の上で、月1の出張健康診断があったので、
その隣で4種の大根をお披露目し、大根の品評会を行いました。

▲ 4種類の大根を収穫。

ネパールでは大根の葉をスパイスと炒めて食べることもありますが、
青々しくきれいな葉の多くは各家庭で、保存食の「グンドゥルック」となります。
グンドゥルックは乾燥発酵野菜で、青菜を細かく刻み、石で軽くつぶし柔らかくしてから、瓶に詰め2週間太陽の下に置き発酵させて作ります。
奥深い旨味と酸味の効いた食材グンドゥルック。
レレの冬の乾燥した空気と日中の温かい太陽が一層美味しくさせます。

黄色くなってしまった大根の葉は家畜のえさに。
どの部分も捨てずにいただきます。

今回の品評会では実の部分を生でいただきました。

▲収穫したての大根を一口サイズにカット

大根の実の部分はネパールの家庭料理「ダルバート」の箸休めとして生で輪切りをそのまま食べることもあれば、
唐辛子、人参、スパイスとあえて「アチャール」というお漬物にしたり。
民族によっては水牛の肉と煮込んだりと、様々なネパール料理に使われます。

大根品評会④.jpg
▲太陽の下で品評会。

品評会では合計32名の農家さんがご試食くださいました。
みずみずしく甘いものが大人気でしたが、
アチャールにする場合は少し辛めのさっぱりしたものも良いのでは、という話もあがりました。

また今回の品評会の大根は昔ながらのネパールのローカル大根の味に近いようで、
年配の方々は「昔のネパールの市場の大根はこの味で、とても美味しかった」と、
ネパールの野菜の種の時代変化も教えていただきました。

今回の結果はネパールで種販売を進める上での情報として種苗会社の方にお伝えします。

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