JICA海外協力隊の世界日記

レレ村からナマステ

दैनिकी_९ 大学生とネパール伝統家屋の赤土の家に宿泊

9月初旬、新潟県立大学の学生9名がネパールに来訪し、
私の任地レレのネパール伝統家屋の赤土の家にホームステイしました。

赤土の家は、木の柱の周りに牛糞を混ぜながら赤土で壁を作りできたネパールの伝統家屋。
地震や大雨による洪水など自然災害で倒壊してしまった赤土の家もあり、
また家族の出稼ぎによる海外送金によって建てられたセメントの家が主流となってきていますが、
10年以上前のお話を住民に聞くと、赤土の家での思い出話がたくさん出てきます。

娘や息子家族が海外に行ってしまったからと、
年配のご夫婦2人で、セメントの家と赤土の家を2、3軒管理されていることも多く、
レレの赤土の家の多くは空き家となっています。
ですが、赤土の家はご夫婦の結婚式の時に建てたり、
みんなで一緒に暮らしていた家族の思い出が詰まった空間であり、
毎朝大事に補修しながら今でも食料の保管場所としても使われています。

今回はネパールのちょっとした映画の舞台にもなっているレレの景色のきれいな場所の赤土の家にホームステイしました。
赤土でできているので、床はひんやりと冷たく、でも手作業で補修された家の壁と
食事を作る時の炎の光にその空間の温かさと懐かしさを感じます。
白い靴下で歩くと赤土がついてしまいますが、それも良い思い出に。

食事はレレでとれた新鮮野菜を使ったダルバート。
赤土の家の1階で火をおこして調理します。
調理中は大家さんたちのネパール語講座が始まり、
大学生たちは身振り手振りコミュニケーションを取り、
様々なネパール単語を習得しました。

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▲カボチャのツルの炒め物とトマトアチャールとダル。とっても美味しかったです。

夜は虫の声や風、雨の音と自然に囲まれて眠りにつきました。
学生たちも思った以上にぐっすりと眠ることができたそうです。

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▲寝室。朝は太陽の光が入り、お祈りの音で目が覚めます。

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▲日中はネパール農業の必須道具しょいかご(ドコ)を体験。
 安定感があるものの、野菜を収穫すると重量もあり首が痛くなります。


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▲女性のお祭りティーズに向けてネパールダンスの練習。お母さんたちが教えてくれます。

レレを歩いていると、「ご飯を食べたか?」「一緒にお茶を飲もう」と
住民の皆さんは学生たちに温かく声をかけてくださりました。
食事をごちそうになる時は「もっと食べなさい」とおかわりをくれます。

レレの皆さんの温かい愛情があって実現できたホームステイ。
心温まる素敵な時間でした。

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▲大家さんたちと。温かく迎えてくださりありがとうございました。

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