JICA海外協力隊の世界日記

この島、ポイ捨てやめるってよ

Road to Palau

お久しぶりですこんにちはAlii!

今回は第2回目ということで、合格から任地のパラオに赴任するまでのことを書いてみたいと思います。

まず協力隊になるためには年2回(春と秋)ある募集に応募し合格する必要があります。そして合格後は職種によって異なりますが、僕の職種である「環境教育」では北九州と東京で短期間の技術補完研修があります。ここで日本の公害の歴史や途上国の廃棄物問題などの座学、さらにはコンポスト作り(生ごみから肥料を作る技術。写真)や公園を使った自然教育の実践演習などを通して様々な知識・技術を身に付けることができます。もちろん研修だけだと足らないので、課題もたくさん出ます。それなりに大変です。。

なお「環境教育」は大きく2つに分類されます。一つはグリーン系。主に自然環境を対象とした活動を行うことになります。国立公園でのツアーの企画や生態系の保全活動などです。そしてもう一つはブラウン系と呼ばれていて、廃棄物関係の活動を行います。簡単に言えばゴミを減らす活動。現在途上国ではこの廃棄物問題が深刻化していますので、ブラウン系の隊員の方が人数的には多いです。しかしグリーン系でもブラウン系でも同じ研修を受け、一緒に頑張っていくことになります。

そして次に待ち受けるのが、かの有名(?)な“派遣前訓練”!70日間にも及ぶ合宿です。
この期間でJICAを含む日本のODA活動のことなどの座学から、数々のプレゼンテーション実習、サバイバル訓練など、ボランティアとして必要な技能を習得することになります。そして何よりも語学研修!派遣前訓練=語学訓練と言ってもいいほど語学漬けの日々を過ごします。まあそれもそうですよね。英語ならともかくスペイン語やフランス語など、全く勉強したことがない人でも70日間で日常会話やある程度任地で活動する上で必要な語学力を身に付けなければならないわけですから、それはもう真剣です。みんな励まし合いながら頑張ります。大変だったけど最高の研修だった。そういう気持ちになります。だからこそ派遣前訓練が終わるころには同期は固い絆で結ばれています。一生モノの仲間を得ることができるのです。なお、わたくし修了式で号泣してしまいました。
(写真は英語講師のBrian先生)

そしてそして、ついに任国への旅立ちの日が訪れます。派遣国によって出発日は異なりますが、派遣前訓練が終了してだいたい1週間から2週間後には出発することになります。その間に荷造りしたり県庁に表敬訪問(写真)したりするわけですから、本当にドタバタします。荷物も持って行くことができる量が限られているので、出発ギリギリまで重量計と睨めっこしながら厳選していきます。最終的に大型キャリーバッグ1個、大型バックパック1個、デイバッグ1個にまとめて完成させました。

食事も思いっきり食べたいものを食べ、温泉にもたっぷり浸かり、いざ出国へ(2016328日)。

出発前は福岡の実家に住んでいたので(生まれ育ちは隣の下関)、前日に福岡空港から成田に移動し、翌日パラオに旅立つことになりました。福岡空港では家族に見送られ、成田空港では同期に見送られ、飛行機に乗り込む際に「日本の地を踏むのは2年後か~」とようやく実感しつつ、同期パラオ隊員と一緒に日本を旅立ちました。

まだパラオに来て4か月。ホームシックには全くなっていませんが、18か月後の20183月に帰国する時には東京オリンピックに向けて東京も変わっているのかな~と楽しみにしています。

さて、次回からついにパラオの活動について詳しく書いていこうと思いますので、またのぞきに来てくださいな!さようなら!メイクーン!

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ