JICA海外協力隊の世界日記

この島、ポイ捨てやめるってよ

初めましてパラオ!!

Alii(こんにちは)!

今回で早くも第3回目となりました。時が経つのは早いものですね。

さて今回は、日本を旅立ち遂にパラオに到着した後のことを綴りたいと思います。

201632811時、成田空港を出発した私たちは、ひとまず経由地であるグアムに降り立ちました。そこで待ち受けていたのが、とにかく遅い入国審査!割り込みしても追い返さない入国管理官!出だし、最悪!!これは先が思いやられる。何ということだ!

そんな気分の中、約2時間後パラオに向けグアムを出発。しかし機内では隣の席になんと北九州市在住の新婚さんカップルが座っていて、思いがけず故郷の話で盛り上がり気分は上向きに。やはりパラオは日本人観光客が多いみたいですね。

そうこうしている間に、パラオ上陸の時間が刻一刻と迫ってきました。残念ながら夜着便のため絶景は拝めませんでしたが、無事に到着できて一安心。しかしまたしても入国審査が目の前に。グアムでのことがあったため身構えていましたが、入国管理官の第一声「コンバンワ」。まさかの日本語での挨拶に一気に笑顔になりました。その後、「JICAボランティアデスカ?ガンバッテクダサイ」。何ということだ!パラオ、最高!!

(写真:パラオ国際空港のエントランス)

さて、空港を出ると、そこはねっとりとした暗闇でした。桜が咲き始めの日本からいきなり常夏へ。しかし南国好きな私としては最高の気分です。

空港にはJICAパラオの所長とボランティアコーディネーターの方に迎えに来て頂いていたので、車に乗って研修中に滞在する街中のホテルへ。道中、予想よりも森、そして坂が多いことに驚きました。なんとなくリゾートで有名なパラオなのでビーチがたくさんあるイメージでしたが、実際は街中以外はほぼジャングルで、しかも泳ぐことができるビーチはごくわずかとのこと。毎日仕事終わりに海で泳ぐ、そんな夢はパラオ到着後30分で儚く散りました。しかも現在10数年ぶりの干ばつに襲われていて、水道は朝34時間しか使えないとのお達しが。これはこれは、大変な時に来たものです。

ホテルに到着したのが夜9時過ぎだったためその日は明日の予定を確認して解散しましたが、そこはパラオ到着のお祝いをせねば!早速近くのストアに出向きビールを物色。な、なんと!アサヒスーパードライが売っている!しかも、11ドル25セントで日本よりも安い!!ありがとう、パラオ。この国のために2年間頑張ろう。改めてそう決意した瞬間でした。

なおパラオでは大型スーパーに行けば日本食を入手できますが、基本割高です。それでも味噌や梅干しなどが手に入るのは嬉しい。

(写真:パラオの銀座と呼ばれているメインストリート)

パラオ到着の翌日から早速10日間の任国研修が始まりました。大まかに、午前中はパラオ語の授業で、午後がパラオで活動する上で必要な研修(安全管理や諸々手続きなど)になります。パラオの公用語はパラオ語と英語で、日常生活でも活動をする上でも英語で充分間に合います。しかしやはりパラオという国で現地の人々と一緒に生活をしていくため、ある程度パラオ語でのコミュニケーションもできた方が距離が縮まり活動もしやすくなるのは間違いありません。そのため挨拶や自己紹介程度はパラオ語でもできるように研修を受けるのです。しかし第1回目の投稿で記載したように、パラオでは日本語も話すことができる方が多くいるので、私がパラオ語で挨拶をして相手が日本語で返すという面白い状況もしばしば見られます。

また、パラオは比較的治安が良いと言われていますが、やはり危ない地域もあり安全管理については徹底的に指導を受けます。JICAボランティアの最も重要なことは、「心身ともに健康な状態で日本に帰国すること」です。まずは任地の衣食住の環境に慣れること!これが一番!今のところ私は発熱・嘔吐が1回(半日で完治)で済んでいます。ちなみに飲み水は雨水ですが、意外と美味しいものです。生魚(刺身)も普通に食べることができます。

その他、研修の合間を縫って街中を散策したり先輩隊員と交流したりしながらあっという間に10日間の研修を終えると、いざ任地のペリリュー島へ!なお幸運(?)にも上陸日の49日は天皇皇后両陛下が島にご訪問された一周年記念日で、州の祝日にも制定され式典も催されます。そのため独りぼっちの上陸ではなく、式典に参加する他のJICAメンバーと一緒に行くこになりお祭り騒ぎの上陸となりました。

出港時天候は最悪だったため雨と波でずぶ濡れになりましたが、途中から晴天に変わり眼下にエメラルドグリーンの海が!!南国パラオに来たことを改めて実感しました。そして出港から1時間後、ついにペリリュー島の姿が!そして記念すべき初上陸!ここで2年間暮らすんだと思うと不思議な気持ちになりましたが、縁があってこの島に来ることになったのでできる限りのことをしてやろう、そう思った第一歩でした。

さて次回からは舞台をペリリュー島に移し、活動内容も織り交ぜながらペリリュー島の暮らしについて書いていきたいと思います。

乞うご期待!

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