JICA海外協力隊の世界日記

この島、ポイ捨てやめるってよ

ペリリューおすすめ観光名所

ペリリュー島。第二次世界大戦時に旧日本軍が米軍との熾烈な戦いの末、10,000人以上の戦死者を出し敗れ去った戦地として慰霊団が訪れる島。島の至る所には当時の戦況を物語る遺跡が今もなお残っており、日本人にとって特別な意味を持つ島。

今回はそんなペリリュー島の代表的な観光名所を少しだけ紹介してみたいと思います。

まずは日本人観光客なら100%訪れるメモリアルパーク。島の南端にある日本人戦没者の慰霊碑です。201549日に天皇皇后両陛下が慰霊に訪れたことで非常に有名になりましたし(毎年49日は記念式典が催されることになっています)、もう一つの激戦地であったアンガウル島に向かって両陛下が御礼されたお写真は今でも時折テレビで見かけます。周囲にはコバルトブルーの海が広がっていますが、ここから望む海は外洋のため波が非常に高く豪快な水しぶきを見ることができます。またここに至るまでにペリリュー島屈指の綺麗さを誇るブラッディビーチ(もしくはスカーレットビーチ)を見ることができますので、併せて思い出に残ること間違いなしです。しかし残念ながらビーチにはゴミが大量に放置されていますので(マレーシアやフィリピンから流れ着きます)、そこを定期的に清掃するのも活動の目標の一つです。一日で綺麗に出来るのに、知事が許可してくれない。。。なぜだ。。。

なおこの写真は、今年8月に行われた「Pacific Partnership 16」の催しの一場面で、海上自衛隊のお偉い様や在パラオ日本大使、ペリリュー州知事が献花された際に撮ったもので、ビシッと敬礼されている自衛隊のお偉い様がかっこいい。

ペリリュー島には当時実際に使用されていた戦車(日本軍および米軍)が道端に放置されており、柵も設けられていないため間近に見ることができます(絶対に触ったらだめ!!)。むしろ「こんなに無造作に放置されているものなの?」と驚くかもしれません。それがペリリュー島に来たら戦争を肌で感じることができると言われる所以です。また実際に日本軍と米軍の戦車を見比べてみたらこう思うでしょう。「日本の戦車ちっさ!アメリカの戦車おっき!!」と。残念ながら、日本が戦争で負けた理由を痛感するに違いありません。だからこそ、できるだけ多くの日本人にこの島を訪れてもらいたいと切に願います。

なお島には戦車のように錆び付いた車両が他にも点在していますが、それらは壊れてメンテナンスが出来ずにそのままオブジェ化したただの工事車両ですので変に感動しないように。大きなゴミです。

(写真:米軍の水陸両用戦車)

個人的にお気に入りのスポットは、ブラッディーノースリッジ。島一番の高台に設置された米軍のモニュメントです。

ここは何といっても見晴らしが最高!山道&急な階段を登ると眼下に広がる森!海!そして空!大自然を満喫できる絶景ポイントです(というよりも人工物が見えない)。ぜひとも弁当を持ってきて小一時間ほどのんびりして頂きたいものです。私も休みの日には自転車でふもとまで来て(それだけでかなりの運動)、登って脱いで(上半身だけ)歌って食べて飲んでストレス発散しています。ただし日陰が全くないので熱射病にはご注意を。

他にも日本軍の司令部跡地や大砲、ゼロ戦、神社、洞窟など多くの見どころがありますが、島自体大きくないので(南北9km、東西3km)一日で十分見て回ることができます。なお島ではレンタカーを借りることができないので、コロール発の戦跡ツアーに参加するのがベター。ツアーガイドさんによっては「この島にはタカさんというJICAボランティアの人がいて、毎日ゴミまみれになっているんですよ(泣)」という説明もされてるみたいですのでお楽しみに。

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