JICA海外協力隊の世界日記

セネガルの浜辺から

tabaski タバスキ

先日の12日はタバスキでした。タバスキはイード・アル=アドハーとも呼ばれる、イスラム教最大のお祭、犠牲祭の事です。恐らく犠牲祭そのものについては、他のイスラム教の国に派遣されている隊員が説明してくれると思いますので、私の記事では私が経験したタバスキを時系列で追っていきます。

この記事では屠殺や捌き中の写真は載せていません。苦手な方も安心してご覧ください。

[当日まで]

冒頭の写真のように、町の至る所で羊(雄)が売られています。タバスキ当日が近づけば近づくほど値段が高くなるそうで、早めに購入するのがお得です。

[当日 - 8月12日 - ]

羊は12日に捧げますが、実際のタバスキは11日夕方から12日夕方までです。

今年はこの日程でしたが、日程は一定ではありません。月の満ち欠けで日にちが決まり、ラマダン明けからひと月と十日後と言われています。

7:00 起床、普段よりヤギの声が騒がしい

9:00 同僚宅に到着、家長の男性はお祈りへ

10:00 屠殺開始、家長により屠殺される

10:15 屠殺終了、捌き作業開始

11:00 捌き作業終了、肉を細かくする

11:20 すべての作業が完了、調理開始

12:15 1食目(下部写真1参照)

14:30 2食目(下部写真2参照)

16:00 解散

(写真1: リブのお肉がとても多く普段の夕食以上の量でした)

(写真2: 角煮のようにトロトロに煮込まれたお肉)

セネガルの家庭では、大皿に乗った料理を各自で取って食べるのが一般的ですが、同僚宅では、幾つかの皿に分けて食べるスタイルのようです。

私は食べるのが速くない為、たくさん食べられるよう写真のように取り分けてくれました。

一頭の屠殺に立ち会ったからと言って、命を頂くとは、、、なんて事は言えませんが、良い経験をさせて頂きました。

生きている動物が屠殺され、調理後食卓に並ぶまでの全過程を見るのは初めての事でした。しかもただ見るだけではなく、写真を撮りながら捌くお手伝いもさせて頂くことができ、貴重な経験でした。

16時以降は、同僚宅に来ていた男性陣と共に外出をしました。それぞれの自宅を周り、引き続き羊を食べたりお茶を飲んだりおしゃべりしたり、最終的に終わったのは20時で、同僚に自宅まで送って頂き私のタバスキ当日は終わりました。

いかがでしょうか?

私の記事では、一般的なタバスキ(犠牲祭)ではなく、私が経験した私のタバスキ当日に焦点を当ててご紹介しました。

気分の悪くなる方がいらっしゃるかもと思い、屠殺の様子は掲載しませんでした。もし屠殺の様子をご覧になりたいという方がいらっしゃいましたら、他の犠牲祭関連の記事やネット検索にてご確認をお願いします。

朝から晩まで、五感でイスラム文化を学ぶ良い1日になりました。

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