JICA海外協力隊の世界日記

ゆりこが覗いたインド

International Workshopに参加しました

先日、私が所属している「ヒマーチャル・プラデシュ州作物多様化推進プロジェクト」や州政府農業局が主催する「International Workshop」に参加しました。

これは、3日間に渡って、この州での作物多様化(穀物だけでなく野菜栽培等も推進していくこと)の進捗について色々な参加者達がプレゼンをしたり、グループディスカッションをしたりすることで、これまで作物多様化がどのように行われてきたかや、それによる農家の収入向上や食料安全保障(食料が安定して入手できること)が実現されてきたかを理解したり、考えたりすることが目的のイベントです。

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プロジェクト内の上司や同僚だけではなく、インドの首都デリーや日本、周辺国(ミャンマー・パキスタン・ブータン)のJICA職員も多数参加したり、農業機械や灌漑設備、ソーラーパネル等を扱う農業関連の企業や専門家達も多く参加していました。

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日系企業の方々もいたので、普段任地にいたら経験しないであろうくらい、たくさんの日本人の方と話すことが出来て少し懐かしい気持ちになりました(笑)

それと、州首相や州政府農業局長のような普段お目に掛かれない方々も出席されていたので、メディアやテレビカメラの数も多かった!

私も枠をもらってプレゼンをする予定だったので、「こんな大人数の前でプレゼンするのか…!」と緊張が半端なかったです。

私は、プロジェクト内で草の根レベルの活動をする海外協力隊として「任地での経験を皆さんに共有する」ことを目的に、自己紹介や自身のボランティア活動の内容、任地で感じたことなどを話しました。

「インドに来て最初の数か月は、同僚の農村訪問に同行して、野菜の作況調査をしたり、灌漑施設の管理に関するレクチャーに同行したりすることで、農家の状況把握をしました」

「農家を訪問するなかで、大豆が油糧種子(食用油の原料)や家畜の飼料に使われることが多いと分かり、大豆を日々の食事にも活かしてもらえるように豆乳や豆腐の作り方をレクチャーしました」

「また、プロジェクトに関する活動以外にも、海外協力隊の大切な役割として、村の方々と文化交流をすることも大切だと意識して過ごしています」

「今後も引き続き、どうぞよろしくお願いします」

というような話をしました。

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ところどころにヒンディー語を織り交ぜて話すと、インドの方々からとても喜んでいただけました!

プレゼン後や翌日なども「いや~、プレゼン良かったよ!特に英語だけじゃなくてヒンディー語も話してくれたから嬉しかったよ!」と色々な人に呼び止められてお褒めの言葉を頂きました。

やっぱり、相手の言葉を少しでも話す姿勢があると無いとでは、距離の縮まり方が違うなぁとひしひしと感じますね。

夜は、会場で軽食や晩ご飯を食べながら、ヒマーチャル・プラデシュ州の伝統的なフォークダンスを観ることが出来たりと、こちらの文化を味わう時間も用意されていたので賑やかな雰囲気になりました。

少し話が逸れますが、イベントの内容以外でとっても嬉しかったことがあります。

それは、宿泊先のホテルでシャワーから温水が出たこと!!(笑)

家のシャワーは冷水しか出ないので使っていません。(こちらでは一般的なこと)

いつもは、洗面所に設置してある電気給湯器で一定量ずつ温水を沸かして、ちょろちょろと大切に蛇口から出しながら身体や髪を洗っているので、シャワーから無限に温水が出るなんて嬉しくって、たくさんシャワーを浴びてしまいました(笑)

こうして、関係者の方々の前で海外協力隊の活動について共有するという貴重な機会を頂いたことで、今後の活動も頑張っていこうと気持ちを新たにしました。

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※写真の「HPCDP」は、私の所属する「Himachal Pradesh Crop Diversification Promotion Project(ヒマーチャル・プラデシュ州作物多様化推進プロジェクト)」の略称です。

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