2020/02/24 Mon
文化
服を仕立てました
もうすぐ同僚の結婚式に呼ばれているので、「ちょっときれいな服装をしたいな~」と思い、服を仕立ててきました。
こちらでは、服を買う時に自分のサイズに合わせて仕立ててもらうことは、何ら贅沢なことではなくて一般的なことです。
町には既製品の服もたくさん売っていますが、「服屋」で好みの刺繍の服を買い、「仕立て屋(テイラー)」で自分のサイズに合わせて、ウエストや丈、袖の長さをオーダーメイドしても、それほど高くつくわけではないので嬉しい限り!
まず、服屋で好みの色や刺繍の服を選びます。
店員さんが「何色がいい?」「予算はどれくらい?」と聞いてくれるので、「明るめの色がいい」「友達の結婚式に着ていくからちょっと良いのが買いたいから〇〇ルピーくらいの予算で」と答えると、それに見合ったものをどんどん出してきて広げて見せてくれます。
私が「明るい色がいい」と言ったので、店員さんがショッキングピンクみたいな強い色をたくさん出してきてくれたので、慌てて「ピンクじゃなくて、やっぱり青色とか緑色が見たい」と言い直しました。
こちらにいると大人もよく鮮やかなピンク色を着ていたりしますが、落ち着いた色味が好きな私にとっては少し難易度が高く、挑戦する勇気が未だ出ません…。
何着か見せてもらって、お気に入りの色味と刺繍の服を見つけることが出来ました。
それにしても、店にたくさんの服が置いてあるのを見ているうちに「…またゆっくり買い物に来たい!」と買い物欲に火が付いてしまいました(笑)
さて、この時点では未だ「服」の形になっていません。
襟ぐりや全体に刺繍や柄が入っているだけの一枚布の状態で、裁断や縫製はされていません。いわば、刺繍が入っているだけの長方形の布という感じです。
そこで、次は「仕立て屋」による採寸です。
「服屋」と「仕立て屋」は別物で、服屋で服を買った後は仕立て屋に行って採寸や仕立てをしてもらうのですが、この店では店主のおじさんが「ここで採寸もしたいか?」と聞いてくれて、仕立て屋さんが出向いてきてくれました。
(緑色の服はこの時の私服です。こちらで買った既製品です)
仕立て屋のおじさんが来ると、巻尺を使って、腕の長さやバスト、ウエスト、腰から丈までの長さ、腕周り、手首周りなどを採寸していきます。
採寸したサイズは、注文書にメモしていきます。
サイズを測りながら、こんなことを聞いてくれます。
「襟ぐりは詰め気味にするか、それとも背中を広めに開けたいか」
(私は「なるべく肌は見せないでいいから詰め気味で」と頼みました)
「袖は長袖がいいか、少し短めや半袖、ノースリーブ等がいいか」
(私は「長袖がいい」と言いました)
「丈は膝丈がいいか、それより長めか、くるぶし位まで長くするか」
(どんな長さの丈でも頼めばその通りにしてくれます。私は「膝より少し下で」と頼みました)
こうして、自分の好みとサイズにぴったりの服が出来上がっていきます。
これで、「服屋」に服代のみ支払ったら今日することは終わり。
通常3~4日くらいで仕立てが終わるので、約束の期日にまた取りに来て、注文書の控えと引き換えに服を受け取り、その時に「仕立て屋」に仕立て代を支払います。
私の場合、同僚の結婚式が迫っていたので「どうしても明後日までに服欲しいんですよ…!」とお願いすると、2日後に仕上げてくれました。
仕立て屋のおじさん、ありがとうございます!
(次からはもっと余裕を持って頼みます!)
こちらが、採寸から2日後に仕上がって受け取った服です。
おおお~~~!良いじゃん、良いじゃん!!
今回私が作ったのは、「パンジャビ・ドレス」という服装です。特に若い女性はほとんどこの服装ではないかと思うくらい、よく見かける格好です。
元々はシーク教徒の女性に多い服装だったようで、シーク教徒が多いパンジャブ州(隣の州です)の名称からそう呼ばれ始めました。
この「パンジャビ・ドレス」という服装は日本人にも想像しやすい服装で、チュニックにパンツを合わせて、上からストールを掛けるスタイルです。
チュニックやパンツは丈やシルエットによって呼称が変わるのですが、今回私が作ったものは、長めの丈であるチュニック(クルタやクルティーと呼びます)とゆったりとしたパンツ(サルワール)に、ストール(ドゥパッター)の3点セットです。
全てセットになっています。
パンツの後ろ部分はゴムになっているので履きやすいです。
刺繍がゴージャスで良い感じの服を買ったこともあり、服代は1200ルピー(1800円)、仕立て代は580ルピー(870円)と、べらぼうに安いわけではありませんでしたが、縫製もしっかりしてもらえて大満足です!
ただ、伸縮性がない生地なので、襟ぐりを狭くした結果、首回りが狭くて脱ぎ着しづらいです。
今度は背中部分をちょっと広めに作ってもらい、着脱しやすいようにしようと思います。
次は、暖色系の色の服も作ってみたいな♪
(今回行った服屋は、自宅近くのこんな通りにあります。町には、服屋や仕立て屋がたくさんあって楽しいですよ)
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