2020/02/03 Mon
文化
幸せのおすそ分け
こちらでは、自分の誕生日や婚約、結婚、孫の誕生、息子/娘の結婚などのお祝い事があると、お菓子を配る文化があります。
プレゼントを「もらう」のではなく、自ら「配る」というところが、なんだか幸せのおすそ分けをしているみたいで素敵ですよね。
よく職場でも、誕生日を迎えた人が「今日私の誕生日なんだ」と言って、箱詰めの甘いお菓子を持って1つずつ配って回っています。
大抵の場合、お菓子を用意してくるのは本人ですが、職場で配るのはお茶汲み職の人にお任せすることが一般的です。
(写真の右手前で、お菓子が入った箱を持って配り歩いてくれているのがお茶汲みの女性で、左側の2人はお菓子を取って食べている私の同僚です。インド北部の冬は寒いので、皆さん職場内でもダウンを着ています!)
私の職場にはたくさん人がいて、会ったことのない部署の人や名前を知らない人も多いので、お茶汲み職の人が「〇〇さんからお菓子です」と教えてもらっても、
「…はて、誰だろう?でもありがたく頂きま~す」
と思いながら、お菓子を箱から取って頂くことも多いです。
つい先日も、お茶汲み職の女性がお菓子を配って回っていました。
その場にいた同僚に「誰の、何のお祝いのお菓子?」と尋ねると、
同僚も、誰から配られたものかは把握していなかったらしく、「ん~?誰かは分かんないけど、誰かがおじいちゃんになったみたいだよ」と答えてくれました。
ちなみに、よく配られるお菓子は「ラドゥ」という名前の甘いお菓子です。
ひよこ豆粉やギ―(バターオイル)、砂糖などを鍋で熱しながら混ぜてから捏ねて作られる、インドの代表的なお菓子です。
甘くて美味しいので、私のお気に入り!
特に、ひよこ豆粉は「きな粉」と似た風味があるので、日本人受けするんじゃないかなと感じています。
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