JICA海外協力隊の世界日記

マテ茶とおしゃべりでとらんきーろ

10) 診療所での日常

Hola! これは何をしている写真でしょうか。今回はパラグアイの診療所でよく行う業務について説明します。

みなさんは怪我をした時、消毒するための綿球や保護のための医療用ガーゼを使ったことはありますか。

パラグアイでは医療用ガーゼや綿球等の衛生材料は、上の写真のように各医療施設で作るのが一般的です。大きな綿の塊、大きなガーゼを職員が連携病院へ取りに行き、その都度、自分たちで必要な分を作り、滅菌をし医療現場で使用しています。

現在、日本では、病院で使用する医療用物品は基本的に業者によって既に一回分ずつ個包装、滅菌された状態で病院に届けられます。私が日本で働いてた病院では、基本的には倉庫にたくさんの医療用物品が備蓄されており、不足することはありませんでした。一時期、離島で働いていた時には、台風などの非常時には船が欠航し、物品が届かず品薄になることがありましたが、病院で勤務する中で、日常的に衛生材料を作ったことはありませんでした。しかし以前、日本でも看護師が衛生材料を作っていたと聞いたことがあります。

海外に住み、これまでの経験と照らし合わせることで、日本が歩んできた過程を感じます。そして現在、日本で行われている医療が当たり前ではないことに気が付きます。日本は時代を経て、また様々な法整備により今の医療体制が確立されました。これらのことから、現在日本で行われている医療に感謝するとともに、安心安全な医療が世界のどこでも行われる社会がどのように作られるのか、パラグアイの医療を通して今後も勉強していきたいと思います。

それでは、また次回Chao!

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