JICA海外協力隊の世界日記

マテ茶とおしゃべりでとらんきーろ

31) 日本国際看護学会に参加しました

Hola!
先日、大分にて日本国際看護学会が開催されました。
日本国際看護学会は国際看護に関する研究を推進し、国際看護の発展に寄与することを目的とした学会です。今回はこちらの学会にて協力隊活動の発表をさせていただきました。

JICA海外協力隊には以下の3つの目的があります。
1.開発途上国の 経済・社会の発展、 復興への寄与
2.異文化社会 における 相互理解の 深化と共生
3.ボランティア経験の 社会還元
帰国後は協力隊への参加を通して得た知識や経験を日本の地域や世界の発展に役立てることが期待され、その一つとして活動報告・出前授業を依頼に応じて行っています。

今回は、抄録を作成し10分程度の発表を行いました。はじめお話をもらった時は学会で発表なんてと不安が大きかったのですが、技術顧問の先生にご指導いただき、無事に終えることができました。そして看護の日に向けた動画(前回の「30世界の看護師・患者の想い」参照)も会場で放映していただきました。

今回の協力隊活動に関する発表は私含め3名(看護師隊員)が行いました。
1人は同時期に派遣されていたエジプト隊員で、もう一人はコロナ前に派遣されていたパラグアイ隊員でした。エジプト隊員とは協力隊合格が決まった時から交流があり、コロナで派遣延期中は日本での仕事について、派遣されてからも活動についての相談をしていました。また今回放映していただいた看護の日に向けた動画も共に作成し定期的に連絡を取り合っており、私の協力隊生活の中でとてもお世話になっていた人です。同じ看護師隊員といえ、国や配属先が違えば活動内容も違い、悩む箇所も違います。発表の中でたくさんの苦悩がありながらも色々なことを考え活動していた様子が伺え、エジプトでの活動の大変さを知ると共に、彼女の真面目さと努力を感じました。

もう一人の演者であるパラグアイ隊員とは面識はなかったのですが、同じパラグアイかつ家族保健ユニット(地域は異なる)で活動されていたので発表を自分の活動に照らし合わせながら聞いていました。私が活動をする中で宗教や考え方の問題で結局着手できなかった性教育についても話されていて、自分ももう少し深入りすれば活動に踏み込めたのかなと反省すると共に、異なる視点でパラグアイのことを考える良き機会となりました。

また今回は技術顧問の先生とお話させていただきました。それぞれ任国での話を聞いてもらうと共に、今後の進路の話をさせていただきました。そして先生のご経歴も伺い、看護師としての国際協力、国際看護分野での働き方を知ることができました。元パラグアイ隊員はすでに帰国後4年が経過し、帰国後中南米地域でのお仕事を経て、海外大学院に進まれています。また元エジプト隊員もすでに新しい国際協力系の団体に所属されています。今回の学会で隊員生活2年間を振り返ると共に進路についても考える良き機会となりました。このような貴重な機会を頂けたこと感謝いたします。

それではまた次回、chao!

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