JICA海外協力隊の世界日記

マテ茶とおしゃべりでとらんきーろ

18) パラグアイ流の誕生日

先日パラグアイで二度目の誕生日を迎えました。

日本では誕生日の時、自分から「〇日私の誕生日なの!」と周りの人に伝えることは少ないですが、パラグアイでは自分から伝え、自分で自分の誕生日会をセッティングすることが多いです。

私の活動先では、各スタッフの誕生日ごとにアサード(パラグアイ版BBQ)、ケーキを皆で食べます。昨年は特に自分の誕生日を自分から伝えなくとも会話の中で皆が私の誕生日を知ってくれていたので特に問題なく、誕生日を迎えお祝いしてもらいました。しかし、パラグアイでは誕生日会を本人が主催することを聞いていたのでホストファミリーには伝えることができず「どうして言ってくれなかったの。」といわれお互いに少し悲しい気分になりました。

今年はそのようなことがないようにしたいと思っていましたが、誕生日会のセッティングは何をどうして良いのかわからず正直直前まで気が進みませんでした。しかし、他の隊員が自分の誕生日会を開催していたのをみて勇気をもらい、日々お世話になっている同僚とホストファミリーに日本食をごちそうすることにしました。

同僚には、日本の一般的な家庭料理を知ってほしいと思い、野菜たっぷり味噌汁、肉じゃが、からあげ、キュウリと菜っ葉の付け合わせ、日本米でおにぎりを作りました。皆初めて日本食を食べたようで、家族にも食べさせたいと余った分はそれぞれお皿や鍋で持って帰ってくれました。また、ホストファミリーにも同様のメニューでごちそうしようと思っていましたが、大変だから少しでいいよと気を使ってもらい、ホストファミリーはアサードを準備してくれ、私は巻きずし(肉巻きとサラダ巻き)をつくりました。同僚、ホストファミリーと皆喜んでくれとても嬉しくなりました。また、皆の優しさも感じられとても良い会になりました。

そのような形で無事誕生日を終えることができました。日本では、一般的に誕生日は自分が言わなかったとしても、仲のいい周りの人が覚えていてくれて、お祝いの言葉をかけてもらうことが多いのではないかと思います。しかし今回パラグアイ流でやってみることで、自分の誕生日を主張するのは正直勇気がいりましたが、普段お世話になっている人へ感謝を伝えられる日なのだと知ることができました。日本ではやらないことを異国でやるのには勇気がいりますが、実際に行った後は自分の殻が破れた気分になります。パラグアイにいる間に他にもいろんな挑戦をしてみたいと思います。

それではまた次回、Chao!

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