JICA海外協力隊の世界日記

これがみんなのanother sky

日本への夢

(写真① 平日昼の児童クラスの様子)

JICAでは中南米地域等の移住者子孫教育として、【日系社会次世代育成研修】(中学生&高校生招へいプログラム)を実施しています。

日本での約1ヶ月間の研修を通し、日本人の海外移住の歴史(自分たちのルーツ)に関する学習、日本の文化や習慣を学び日本への理解を深め、自らの日系人としてのアイデンティティを強化すること、将来日系社会をリードする人材を育成することを目的としている事業です。

この研修に参加するためには、年に1回行われる選考に合格する必要があります。選考は全伯の日系人子弟を対象に行われ、2018年度ブラジルからは中学生20名/高校生14名が派遣されました。

私が現在活動しているアルカージ日本語学校には、

この【中学生&高校生研修】に参加すること=日本に行くこと

を目指して、日本語の学習に励んでいる生徒がたくさんいます。

(写真② 平日の夜間授業の様子)

初めて学校に来た日のみんなの自己紹介。

「僕の夢は日本に行くことです。よろしくお願いします。」

それは、生徒だけではなく、先生も。

「私もいつか日本に行ってみたいと思っていて、日本語の先生をやってたらその夢が近づくんじゃないかと思ってずっと先生をやってきました。そうしたら、日本語教師としてJICAの研修で日本に行くことができました」

(写真③ ディベートの授業)

もう10年ほど前に中学生研修で日本に行き、今では日本語の先生として教壇に立っている方もいます。

彼の自己紹介は

「好きな場所は、日本です!」

このストレートな言葉に、私は何だかとても感動してしまいました。

「日本、すごくよかった!!」と話す研修OB・OGの生徒たちに、私も夢を与えられます。

今年も目標に向かってがんばる生徒たちが、夢への切符を手にすることを応援することが、私のシゴトです。

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