JICA海外協力隊の世界日記

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薔薇のない花農家

みなさん突然ですが、『薔薇のない花屋』(脚本:野島伸司)というドラマをご存知ですか?

私はドラマが大好きな子どもでした。

小学生の時は「渡る世間は鬼ばかり」にハマったり(笑) 今でも昔みたドラマのシーンをよく思い出し、自分の人生の色々なことと重ね合わせて考えることがあります。

さて、『薔薇のない花屋』は私が高校生の時のドラマでした。香取慎吾演じる繊細な店長が営むその花屋では、薔薇の花は売っていないという設定。ドラマが進んでいく中で、なぜ、彼は店に薔薇を置くことを拒んでいるのかが明かされます。
今回はその部分は置いておいて....

ドラマの中に、こんなセリフがあります。

「花屋をやっている人に悪い人はいない」

前置きが長くなりましたが、

私の配属先である、ここアルカージ日本人会の会長さんは、花を育てて売っている生花農家さんです。

毎日種を蒔き、育てた花をトラックに積み、ブラジリアの街に配達する。出荷しているお花のメインは菊。(菊といっても、私たちがふつうイメージするような黄色や白の大きな菊ではなく、青と黒以外はあるというカラフルで小ぶりなキクの花です。) その他にもひまわり、ユリなど。

花屋さんや高級スーパー、埋葬会社などに届けています。

私はここでの生活で、この会長さん家族に一番お世話になっています。

「花屋をやっている人に悪い人はいない」
会長さん家族と知り合ったとき、この言葉をいちばんはじめに思い出しました。
(つづく)

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