JICA海外協力隊の世界日記

これがみんなのanother sky

手作りかるたに挑戦☆

ここアルカージは農家の方が多い日本人会です。ブラジルの首都として1960年に建設されるまで、もともとは砂漠地帯だったブラジリア。

なんでも、ブラジリアへの日系人の移住は、「この荒野でも日本人なら作物を育てられるだろう」と当時の大統領が日系人に土地を与えたことが大きく影響しているそうです。

校長先生も農家が本職。生徒の親も送り迎えが大変なので(できないので)日本語学校は長年、土曜日の午前中のみが基本でした。

私がアルカージ日本語学校に赴任してから開始された平日の授業。

現在、昼間は児童を対象にした授業を行っています。

平日お昼の授業は時間にも余裕があるので、ずっとやってみたかった「手作りかるた」を作ってみました。

あいうえお・・・と、46のひらがなから始まる日本語の文を考えた後は、みんなで協力してせっせとお絵かき。

なんとも優しい子どもたち。

「せ」の札には、『せんせいはやさしいです』の言葉と私の絵をかいてくれました。

ブラジル派遣前に、JICA横浜で【日系日本語教師】の人を対象とした研修が行われたのですが、確かこの手作りかるたのアイディアは、その時にみんなで、現地の学校でできそうな活動のアイディアとして出し合ったもののうちの一つだったような記憶があります。

あの時、他の隊員(候補生)とポストイットにとにかく思いついたアイディアを何でも書いて並べたホワイトボードを見て、まだ見ぬ世界に想像を膨らませてワクワクした気持ちを、本当に懐かしく、愛おしく思い出せます。

もう、あの時と同じ気持ちを抱くことはできないけれど、

それでも、ブラジルに来る前に期待をしていたことがひとつ、本当に「できた!」ことが、今日はとてもうれしかったです。

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