JICA海外協力隊の世界日記

チュニジア女性は逞しい!?

チュニジアの女性は家の内外で活躍する。

チュニジアは、イスラム教の国です。日本人にとって、イスラム教は馴染みが薄く、女性は家で大人しくしているイメージがありませんか。

でも、チュニジアの女性は、異なります。

首相も女性ですし、私の配属先であるチュニジアの行政機関の一つ、「地方農業開発局農業部スース支部」でも、女性が責任あるポストで活躍しています。農村の女性の方々も明るく、働き者です。

そしてみなさん、意見をはっきりおっしゃられます。恥ずかしがり屋の日本人とは異なり、大勢を前にして、身振り手振りを交えてのプレンゼンテーションも大変お上手。しかも特段の練習をしてないのでは、と思われ、天性のもののように感じてしまいます。

チュニジアではお子さんが職場に来られることも多いです。お母さんは子供をみながら働けます。日本が見習うといいな、と私が思っていることの一つです。

<写真>チュニジアの代表的な前菜(ラマダン時の夕ご飯、盛り付け中): タジーン(ジャガイモ、玉ねぎ、チーズ、パセリが入ったオムレツ)、サラダトンシーヤ(チュニジア風サラダ)、ブリック(卵やツナなどが入った揚げ餃子のようなもの、揚げたてをいただきます)

日本と似ていると感じるのは、家庭で男女の役割が分かれていて、女性がやることがとても多いことでしょうか。

特にラマダンの時は女性は大忙し。ショルバ(スープ)やブリック、クスクス、といったチュニジアの伝統料理を、毎日数時間かけて作り、家族や親戚、親しい友人に振る舞います。これが約1ヶ月続きます。

日本のお正月と同じようなイメージですが、日本では「おせち」は今や購入するものですね。どんなに準備が大変か想像してみてください。

<写真>クスクス料理:クスクスは直径1mmほどの粒状のデュラム小麦粉を原料としたパスタの一種。クスクス料理は北アフリカの伝統料理で、日本の丼ものやカレーライスにイメージが近いかもしれません。タレにはハリッサという唐辛子が主原料の調味料を使うことが多いです。

さて、2022年のジェンダー格差の世界順位(世界経済フォーラム版 総合)を見ると、全146ヶ国中、日本が116位、チュニジアが120位で実はほぼ同じです。

項目別に見ると順位は異なっていて、其々の特徴があります。

経済:チュニジア 140位  日本121位

教育:チュニジア 115位  日本1位

健康:チュニジア 85位  日本63位

政治:チュニジア 68位  日本139位

皆さんは何をお感じになりますか?

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