JICA海外協力隊の世界日記

チュニジア女性は逞しい!?

チュニジアの食材、日本の食材

チュニジアでは日本の食材はほとんど手に入りません。チュニジア人は、イスラム教を信じているため、その教義に沿った食事が必要なためです。イスラムの教えに則った食材を「ハラール」、イスラム教で禁忌とされている食材を「ハラーム」と言います。

日本の友人がこちらに来たとき、「スーパーやお店に売っている食品はハラール対応をされているものなの?」と聞かれ、そういえば、私はあまり気にしていなかった、と改めて思いました。

豚を食べないのはもちろんですが、調味料や飼料に豚にまつわるものが入っていてもいけません。動物を食べるときは、命をいただく、ということで特別の処理をします。また、アルコール類もNG。でも、酢はスーパーマーケットにたくさん売っています。調べたら、発酵するときにアルコール分が抜けるようです。

食事を振る舞う機会があるとき、私は「おにぎり」を作ることが多いです。基本日本米と塩があれば作ることができるので、ハラームを守れることが多いからです。ただし、具材には注意が必要です。味噌、鰹節、味噌、梅干、醤油、ふりかけ・・・、色々ありますが、化学調味料やアルコール分が入っていることが多いです。

先日、チュニジアの学生さん達に「おにぎり」作ってあげたら、「作り方を教えて!」と言われたので、レシピを作ってみました。「おにぎり」だから簡単かな、と思いきや、意外と難しかったです。「米を炊く」と「ご飯」になる、というのは日本語ならでは。

レシピとともに、実演で鰹節+胡麻+海苔の組み合わせと、とろろ昆布、ツナマヨネーズでのおにぎりを一緒に作りました。ツナ缶はこちらではオイルサーディン(イワシの油漬け)と並んでとてもポピュラーな食べ物ですが、マヨネーズと混ぜる習慣はないようです。

好みもあるようです。ワカメと豆腐の味噌汁も作って出したら、豆腐は食べてもワカメは残していました。汁物に入っている海藻類は、こちらの人から見ると、きっと気味が悪いのだと思います。海藻を食べる習慣があるのは東アジアの国々だけかもしれません。

箸と箸置きにはとても興味を持ってもらいました!食生活からみても、文化圏の違いを感じて面白いです。

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