JICA海外協力隊の世界日記

古田賢二のネパール大好き日記

懐かしい友達との再会

32年前にネパールから日本に帰国して、何人かのネパール人の友人たちとは日本でお会いしたことがありました。また、何年間かは、クリスマスカードや年賀状のやり取りをしていたネパール人の友人もいました。しかし、残念ながらネパールの友人たちとは、もう何年も音信が途絶えたままになっていました。今回、再びネパールに来て懐かしい人たちと会うことができました。

昔の大家さん一家との再会

ネパールに到着した翌日、朝6時頃にホテルを出て前に約1年半住んでいた家の大家さんを訪ねました。ホテルから30分ほど歩いて、大通りから小道を入った辺りと目ぼしを付け行くと、鶏が走り回り、野良犬が寝そべっているなど32年前とあんまり変わらない風景が広がっていました。小さな店があったので尋ねてみるとここが間違いなく大家さんの家であることが分かりました。家は3階建てに増築されていました。1階の窓に向かって大きな声でナマステを唱えると、家の中からすぐに奥さんが現れました。日本から来た古田だよと言うとすぐに家の中に入れてくれ、ご夫婦と娘さんに32年ぶりに会うことができました。ご夫婦2人ともお年は75歳で身体のあちこちが痛いといっていましたが、昔お世話になった大家さん一家に会うことができました。娘さんは、モダンアートの画家としてアメリカ留学を経て、今は自宅をアトリエにして作品の制作に没頭しています。写真は、個展を開いたカトマンズミュージアムの前での風景です。

昔のカウンターパートとの再会

34年前に赴任した時のカウンターパートだったBさんとは、なかなか会う機会に恵まれませんでした。職場の人に聞いてみると退職した後は分からない、もしかしたら天国じゃないなどと要領を得ませんでした。2か月ぐらいしてやっと連絡先を知っている人に巡り合うことができ、Bさんのご自宅を訪問することができました。Bさんは秋田県の醸造試験場で研修を受けた経歴があり、職場で私と一緒に醤油の製造を手掛けました。私の帰国後、しばらくして退職し、起業して日本で学んだ豆腐、醤油、味噌の製造を行っていたとのことでした。今は息子さんが味噌の製造を引き継いでいます。写真は、Bさんの自宅でのティハール祭のお祝いの風景です。

昔の同僚で元職場の所長との再会

私の職場では、32年前に一緒に働いたことのあるJさんが所長になっていていました。ネパールに着いた5日後の日曜日(ネパールの休日は土曜日で日曜日は勤務日です)に職場を訪問し、Jさんと感動の再開を果たしました。Jさんは、当時20歳で、大学を卒業したての美人の誉れの高いレディーでした。所長となったJさんは、本省の会議に駆り出され多忙を極めていましたが、お祭りの折に私を実家に招待していただくなど旧交を温め合う機会にも恵まれました。しかし、8月の新年度の人事異動でJさんは、他の省の事務次官(公務員の最高位)に昇格し、34年間勤務した職場を離れることになりました。出会いと別れは世の常とはいうものの、これから一緒に仕事ができると思っていましたのでとても残念でした。しかし、短い間でしたがJさんのおかげで、私は職場において十分な信頼とステータスを得ることができました。写真は、女性が赤いサリーを身に纏い一家の健康をお祈りするティハール祭の折に職場の前で写したものです。

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