2019/09/25 Wed
文化 活動 漁港
託児所立ち上げ(後編)


前回に引き続き、私の活動である託児所をどのように立ち上げたのか紹介させていただきます。以前の投稿で説明させていただいた通り、配属先からの要望の一つに、「フォワイエ デ ファム」と呼ばれる施設の活性化があり、これを達成するための活動を行なっています。全体としては、次のような流れです。
- 現状把握(~配属2ヶ月半)
- 計画発表(~配属4ヶ月半)
- 告知・準備(~配属5ヶ月半)
- 再開(~配属6ヶ月)
文章が長くなるので上記について2回に分けて投稿させていただいております。今回は後半となります。


3.告知・準備
・漁港中の人々に告知するため、ゴンゴネを実施
・女性グループに、保育士探しと備品購入の資金拠出を依頼
※ゴンゴネ:鐘や太鼓を鳴らしたり、メガホンを用いて、集会を知らせたり告知を行なうこと。1度目は会議参加への呼びかけ、2度目は託児所再開のお知らせのために、実施しました。
託児所運営について議論する会議への参加を呼びかけるために、ゴンゴネを実施しました。しかしながら、会議への参加者は0名でした。結局、早期の再開を優先し、運営については同僚のみで話合いました。その後、再開日の周知のために、私自身もゴンゴネに挑戦しました。
4.再開
・2019年5月1日(水)、約3年ぶりに託児所が再開
・利用状況は、初日が26人、初月の平均が1日あたり19人
・歌ったり踊ったり、アルファベットの練習をしたり...
最初の目標では、もう少し早く再開する予定だったがなかなかうまくいかないのが協力隊活動。それでも、保育士さんを見つけてくれたり初期投資をしてくれたり、大掃除を手伝ってくれたり…彼女達の協力無しには立ち上げることはできなかったです。もはや、協力してもらい隊でした。


”告知・準備~再開”におけるPetitまとめ
<根回し>
協力隊活動では「協力してくれる味方やキーパーソン」を見つけることが重要です。託児所を立ち上げることができた最大の要因は、積極的に周囲の人を巻き込めた点だと思います。
配属先長や女性仲買人組合のリーダーや幹部、その他の同僚、そして、漁港で働くお母さん達。特に、配属先長や組合長の発言力は大きいので、配属当初から毎日、欠かさず挨拶し、雑談したりして、何かやりたいことがあるときは、必ず彼らに協力を求めました。以前の活動計画の報告会には多くの人が来てくれたのですが、その時は仲買人組合のリーダーが参加の根回しをしていてくれたからのようでした。
しかし、運営会議を開催する時は、リーダー不在で事前に根回しができなかったので、参加者0名という結果となりました。一方で、再開前日や当日には、保育士さんと一緒に漁港を歩き回ってゴンゴネをし、全ての母親たちに現地語で周知できていたので、初日からたくさんの子供たちが託児所に来てくれました。
Petit à petitベナン文化
<Fèzan(フェザン)>
ベナンには、日本の六曜(先勝や仏滅、大安など)のように、Fèzan(フェザン)という暦注があるそうです。今回、託児所の立ち上げ日を5月1日にしたのは、この日の暦注が縁起の良い日とされていたからでした。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
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