2020/04/03 Fri
コミュニティ開発
LINE電話でワークショップ開催


LINEビデオ通話を使って、ワークショップを開催しました。派遣されたばかりで、これから活動を計画していく新隊員のみなさんに向けて、開発援助プロジェクトの管理手法について学んでもらい、設定したテーマに基づいてその手法を実践してもらいました。「不要不急の外出は控えよう」と言われている中、なにかできることはないかと考え、本企画を開催させていただきました。
***
1.ワークショップについて
今回、お伝えしたのは、PCM(Project Cycle Management)手法と呼ばれるもので、プロジェクトを計画し、実施をモニターし、成果を評価するためのツールです。私は、担当分野であるコミュニティ開発隊員の派遣前訓練でこの手法について学び、実際にコトヌー漁港での活動を計画する際に、この手法を使いました。(2枚目と3枚目の写真がその内容です。)新隊員のみなさんの中からは、青少年活動、看護師、感染症・エイズ対策、助産師といった様々な分野から参加いただき、PCM手法を用いた問題分析を体験してもらいました。


2.PCM手法の手順
- ① 想定される問題について、思いつく限りポストイットに記載
- ② その中から中心となる問題を選択
- ③ その直接の原因となっている問題が書かれたポストイットをその下に配置
- ④ ③の作業を繰り返し、因果関係を意識し、ポストイットを樹形図状に配置
- ⑤ 各ポストイットに書かれた問題が、解決された状態を書いて、上から貼る
- ⑥ グループ化して、問題を解決するためのプロジェクトを立案
※ 参加者や時間といった事情により、私が受講した内容からは、一部、簡略化・変更しています。ワークショップの実施方法については、参加者に携帯かPC、紙、ポストイットを用意してもらい、私が提示したテーマに対して個人ワークを行なってもらいました。


3.ワークショップを終えて
- 添付の写真では、私の漁港の活性化に関するテーマを選んでいます。写真にもある通り、私はPCM手法を用いて、「託児所の再開・サービス向上」や「魚の宅配事業」といった活動方針を立て、取り組んできました。実際のワークショップでは、関心の高そうな”COVID-19がベナンにもたらす影響”をテーマに選び、問題分析を実践してもらいました。このワークショップが、新隊員の皆さんが活動計画を立案する際の一助となれば良いなと思います。
- 私にとっても、会場を確保したり、参加者を外出させなくても、このような企画を実施できることも大きな発見でした。なにより、参加者の皆さんと、和やかに交流できたことがとても楽しかったです。COVID-19の影響で外出を控えている読者の皆さまも、ここまで読んでいただきありがとうございました。今回の記事が、皆さまにとって何かのヒントになれば幸いです。
SHARE