JICA海外協力隊の世界日記

インドネシア日記~ソロ活動中~

#1 ソーシャルワーカーとは

こんにちは!

今回は私の職種と活動内容について紹介したいと思います。

皆さんはソーシャルワーカーという仕事をご存じでしょうか。

ソーシャルワーカーとは…

「福祉等に関する専門知識を活かし、社会生活に困難や支障のある人々の相談に乗ったり、社会的支援を行う」

 ※厚生労働省ホームページ(https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/409)より引用

とあり、私自身は生活に問題を抱えている方の課題を整理し、現状を一歩ずつ前進させる仕事ととらえています。

利用者とコミュニケーションを通じ、信頼関係を形成していく中で、困りごとを聞き出し、それを改善するにはどうすればよいのかを一緒に考えていきます。

私の活動先である国立スラカルタ スハルソ総合センターには、障害のある方や経済的に貧しい方、孤児、虐待を受けた児童などの社会的弱者と呼ばれる方々が施設に居住しながらサービスを利用しています。

私は現在利用者と一緒に体操をしたり、楽器を演奏したりして、関係性を構築する中で、利用者の得意なことを見つけ、その能力を伸ばしていけるように活動しています

ソーシャルワーカーとして、「利用者の話を聴く」「利用者と話すこと」はとても大切であり、必要不可欠なスキルです。任地に配属されてしばらく、インドネシア語が理解できない自分は何もできないのではないかと不安が頭を占めました。

しかし、活動を通じ、考え方が変わる出来事がありました。

あるダウン症の利用者の話です。言葉はほとんど通じず、こちらからの声掛けに対してもあまり反応を示さず、支援者としてどうすればよいのか途方に暮れていました。様子を観察し、興味・関心がどこにあるのかを根気よく見つめようとしました。

ある日のこと。塗り絵をしてもらう際、塗り絵に使うペンについて関心を示しました。私がペンをつかみ利用者に色を尋ねると、きちんと何色かを答え、自分の好きな色のペンを選択し、集中して色塗りをしてくれたのです。

この経験から、言葉が理解できなくても、常にあきらめず、利用者の可能性を信じ、できることを探していくことで、言語の枠を超えて心と心で対話出来るということを実感することとなりました。現在でも言葉の壁の大きさを痛感しながらも、活動に参加しながら、積極的にコミュニケーションをとっています。

福祉の仕事は一朝一夕に結果が出るものではありませんが、常に冷静に、しかし情熱的に利用者と接することが最も大事であると認識することが出来ました。

これからも日々現場で勉強させてもらいながら、自分の出来ることをやっていこうと思います!

それではsampai jumpa lagi!(読み方は ”サンパイ ジュンパラギ”  意味は またお会いしましょう" )

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