2024/03/26 Tue
観光
#22 バリ島旅行


こんにちは!
今回は私が1月にしたバリ島旅行についての話をさせてください。
バリ島は私がインドネシアに住んでいるうちに必ず行っておきたいと思っていた場所です。インドネシアで活動する隊員は国内旅行としてバリ島を訪れることができます。世界有数の観光地として有名なバリ島は、日本をはじめ世界各国からたくさんの観光客が訪れます。
これから「食」と「自然」をテーマに私の旅を紹介していきます。サヌールエリア、ウブドエリア、クタエリアを6日間かけて周遊しました。
まずは「食」。サヌールエリアでは知人に紹介してもらった有名な豚骨ラーメンを食べに行きました。
店員さんが「いらっしゃいませ~」と日本語のあいさつで迎え入れてくれました。肝心の豚骨ラーメンの味は・・・旨い!旨すぎる!豚骨スープは濃厚な味で、色々な具材から取ったダシが効いていて、一口飲んだだけでここは日本か!?と勘違いしてしまうほどでした。チャーシューはとろとろで脂がのっており、白ご飯をかきこみたくなる味です。普段は塩分を控えているため、スープを全て飲むことは我慢しているのですが、このお店のスープは美味しすぎて一滴も残さず飲み干してしまいました。価格は日本と同じく800円ほどで、現地では少し高い部類に入りますが、お値段以上の満足度がありました。
私の任地ソロではイスラム教徒が90%ほどを占めており、豚肉やアルコールを扱ったお店はほとんど見かけることがありません。一方でバリ島民の大多数を占めるヒンドゥー教徒はこれらを禁忌としないため、いたるところで豚肉やアルコールが売られています。この旅では豚骨ラーメンの他に、バリ島名物の「バビグリン」と呼ばれる豚の丸焼きや、インドネシア産ビールの「ビンタンビール」を堪能することができ、任地では食べることができない分、より強い幸福感を感じました。
続いて「自然」です。ウブドエリアには「テガララン ライステラス」という有名な棚田があります。
階段状に田んぼが折り重なっており、自然が作り出す景観に圧倒されました。ココナッツジュースを飲みながら、しばらくボーっと田んぼを眺めていると、心が浄化されていきます。
「テガララン ライステラス」ではスイングという空中ブランコを楽しむことができます。私もせっかくなのでチャレンジしてみました。上の写真が私がブランコに乗っている様子です。スタッフがブランコを後ろから押し、徐々にスピードを上げていきます。本来は、高い位置から棚田の風景を楽しむためのものなのですが、思った以上にブランコの勢いが強く、景色を眺める余裕は全くありませんでした。ブランコの高さと勢いがすごく、遊園地のアトラクションのように感じました。子どものように「わぁ~!ぎゃ~!」といい歳をした大人が叫んでいる私の様子は、周りから見ると滑稽なものに感じられたと思います。
ウブドエリアではカーチャーターをし、棚田の他に、コーヒー農園を回ったり、寺院巡りをしたりと都会の喧騒を忘れて自然を堪能することができました。パワースポットである「ティルタエンプル寺院」で念願の沐浴体験をしたことも貴重な経験となりました。


最後も「自然」。クタエリアはバリ島で非常に人気のあるエリアで、綺麗な海に魅了される人が多く、サーフィンを楽しむ人の姿がよく見られます。
昼間はサーファーで賑わう海も、日没近くになると夕日の鑑賞スポットに変わります。日中、燦燦と降り注ぐ太陽は、夕方になれば黄金色の穏やかな優しい光で空を照らしてくれます。夕日が少しずつ地平線に沈んでいく姿を、じっと静かに眺めました。太陽が海に飲み込まれ、夜の帳が下りました。
普段の生活の中では色々なことに忙殺され、リラックスすることを忘れがちになります。砂浜に寄せては返す波の音を聞きながら夕日を眺めていると、乱れていた私の心は落ち着きを取り戻していきました。自然に触れることは心身にとって、とても大切なことであると実感できました。
以上が今回の旅のダイジェストです。
「食」「自然」を満喫したと同時に、任地ソロとバリとの文化や宗教の違いを観光客目線ではなく、インドネシアに住む居住者目線で感じることができました。特に宗教が生活様式に与えている影響は大きく、上で述べた食生活以外にも、任地で一般的に着用されているイスラム教徒の女性が頭に巻くヒジャブも、バリ島ではほとんど見かけることはありませんでした。
他にも、任地では一度も見たことがない、バリ・ヒンドゥー教で慣習とされる「チャナン」と呼ばれる花の供え物が、バリ島ではあらゆる場所に置かれていました。同じ国であっても信仰される宗教が異なると生活様式も大きく異なっていることにも気付かされました。
任地を離れて、国内を旅すると様々な気づきや癒しを得ることができました。旅は良いものだなぁとしみじみと感じました。
皆さんも海外旅行先として、インドネシアを選ばれてはいかかでしょうか。ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。
それではsampai jumpa lagi!(読み方は ”サンパイ ジュンパラギ” 意味は” またお会いしましょう" )
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