JICA海外協力隊の世界日記

インドネシア日記~ソロ活動中~

#17 インドネシア生活1年の振り返り(生活編)

こんにちは!

2023年12月で、私がインドネシアに来てから丸1年となりました。つまり、任期の半分が経過したことになります。そこで今回はこの1年間の生活を振り返りたいと思います。

私は昔から、異国の文化に触れ、非日常を味わえる海外旅行が大好きで、10カ国以上を旅してきました。一方で、旅行者としての短期間の滞在ではなく、そこに身を置いて生活してみたいという想いが日に日に強くなり、ソーシャルワーカーとしてのこれまでの経験を活かすことができる、JICA海外協力隊に参加することを決めました。

2020年3月に日本での70日間の訓練を終え、いざインドネシアへ!という矢先、新型コロナウイルス感染拡大のため、派遣は当面の間延期となりました。協力隊参加への思いが強かった分、延期が決まったときには気持ちの整理がつかず、しばらく無気力状態になってしまいました。先の見えない不安を抱きながら、今の自分にできること(仕事や語学、資格の勉強)に集中することでなんとか気持ちを切り替え、毎日を過ごしました。


それから2年半以上が経過した2022年12月、ようやくインドネシアへの派遣が決まりました。待ち望んだ知らせではありましたが、出発が近づくにつれ、家族や友達と離れる寂しさや、外国で一人きりでやっていけるのかという不安が強くなっていきました。ですが、案ずるより産むが易しとはこのことです。いざインドネシアに到着してみると、目に映るすべてのものが新鮮で、ポジティブに感じられました。美味しいインドネシア料理に舌鼓を打ちながら、これから新生活が始まることにワクワクしていたことを思い出します。

その1ヶ月後の2023年1月には任地であるソロに移動し、配属先での活動を開始します。ここでは一転、日本との相違点ばかりが気になってしまい、2年間もここでやっていけるのかという不安が再び押し寄せてきました。冷たい水しか出ないシャワーや自宅に高頻度で出現するゴキブリなど、ネガティブな要素を挙げるとキリがありません。日本の食事が恋しくなってきたのもこの頃です。折れそうになる心を保つため、俺はインドネシア人だ、と自分自身に言い聞かせ、日本での暮らしについては思い出さないようにしていました。

そんなときに私を支えてくれたのは、任地ソロの人々の優しさです。配属先の職員や利用者、顔見知りになった食堂の店員さんも、いつも笑顔で私に話しかけてくれます。食事を済ませて席を立つと、すでに会計が終わっていることもしばしばありました。私が日本から来たことを知り、見知らぬ人が親切心で私の分を支払ってくれるのです。このようなソロの人たちとの交流を通じて、少しずつ平常心を取り戻すことができました。

言葉の面でも、はじめは苦労がありました。インドネシア語についてはもちろん、日本でも勉強していきましたが、いざ現地で試してみると言いたいことは伝わらず、相手の言っている内容もほとんど聞き取れませんでした。これはまずいと感じた私は単語帳を片手に分からない単語を片っ端から覚えると同時に、YouTubeでインドネシア語のコンテンツに触れることで耳を慣らしていきました。そうすることで、配属先で行われる会議などの内容も徐々に理解できるようになりました。

インドネシアに来てからの1年間、しんどいと感じることもたくさんありましたが、インドネシアの方々に幾度となく助けられ、何とか生活することができました。今ある環境に感謝しながら、任期後半も過ごしていこうと思います。

任期前半の振り返り(生活編)は、以上です。次回は私の配属先や活動について振り返ります。ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

それではsampai jumpa lagi!(読み方は ”サンパイ ジュンパラギ”  意味は またお会いしましょう" )

SHARE

最新記事一覧

JICA海外協力隊サイト関連コンテンツ

  • 協力隊が挑む世界の課題

    隊員の現地での活動をご紹介します

  • JICA 海外協力隊の人とシゴト

    現地の活動・帰国後のキャリアをご紹介します

  • 世界へはばたけ!マンガで知る青年海外協力隊

    マンガで隊員の活動をご紹介します

TOPへ